レッスン339「私は、何であれ自分の求めるものを受け取ることになる」

2014年06月23日
レッスン331〜340 0

幸福は分かち合うように作られている。

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ラシーヌ(ジャン・バティスト・ラシーヌ Jean Baptiste Racine,)



92 Jesus said: “Seek and you shall find. Yet those things you asked me about before and which I did not tell you I am willing to reveal now, but you no longer ask”.
イエスは言われた。「探しなさい、そうすれば、見出すであろう。ただし、以前にあなたがたが私に尋ねたけれど、私がそのときにはあなたがたに話していなかった事柄について、あなたがたがもうこれ以上尋ねずに済むよう、今こそ、私は明らかにしようと思う。」

93 “Do not give sacred things to dogs, for they may treat them as dung. Do not throw pearls to swine, for they may treat them as rubbish”.
「聖なるものを犬に与えてはならない。なぜなら、犬たちは聖なるものを肥やしのように扱うだろうから。真珠を豚にやってはならない。なぜなら、豚たちは真珠をごみくずのように扱うだろうから。」

94 Jesus said: “Whoever seeks will find; whoever knocks from inside, it will open to them”.
イエスは言われた。「誰であれ探すなら、見出すであろう。誰であれ内側から叩くなら、その扉は彼に開かれるであろう。」

95 Jesus said: “If you have money, do not lend it with interest, but give it to the one who will never pay you back”.
イエスは言われた。「もしあなたがお金を持っているなら、利息をつけてそのお金を貸してはならない。そうではなく、そのお金を、絶対にあなたに返済できないであろう者に与えなさい。」

96 Jesus said: “The Kingdom of the Father is like the dough in which a woman has hidden some yeast. It becomes transformed into good bread. Those who have ears let them hear!”
イエスは言われた。「大いなる父の王国は、女がわずかなパン種を忍ばせたパン生地のようなものだ。そのパン生地はすばらしいパンへと様変わりする。耳のある者はよく聞きなさい。」

97 Jesus said: “The Kingdom of the Father is like the woman who carried a jar of flour. After she walked a long way, the handle of the jar broke and the flour began to spill behind her along the road. Heedless, she noticed nothing. When she arrived, she set down the jar and found it empty”.
イエスは言われた「大いなる父の王国は、小麦粉を満たした壺を担って行く女のようなものである。 彼女が長い道のりを歩いてきた間、壺の取手が壊れていたために、彼女が歩む道の後に小麦粉が少しずつこぼれ落ちていたが、 彼女はそれに気づかなかった。彼女が家に着いた時、彼女は壺を下に置き、壺が空であることに気づいたのだ。」

98 Jesus said: “The Kingdom of the Father is like the man who wanted to kill a man of power. First, he unsheathed his sword at home and thrust it into the wall to test his strength. Then he was able to kill the man of power”.
イエスは言われた「大いなる父の王国は、強い男を殺すことを望んだ人のようなものである。 まず、彼は自分の家で刀を鞘から抜いて、自分の力強さを試すために、刀を壁に突き刺した。その後で、彼は強い男を殺すことができたのである。」

Jesus Christ

Gospel of Thomas
イエス・キリスト(トマスによる福音書





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レッスン339です。

「私は、何であれ自分の求めるものを受け取ることになる」が今日のレッスンです。



まず、エゴってなに?をご覧ください。






今日のレッスンは、昨日のレッスン(レッスン338「私は自分の思いによってのみ影響される」)を別の角度からみたものです。


正しいなすべきことがわかっていても間違ったようにしかできないというのは、むしろ当たり前

「誰もが自分の望み通りのものを得る」ことになるというのがルールだとしても、そして、「誰もが苦痛を避けて幸福を望む」というところまでは間違いないとしても、いざ求めるに際して、正しく思考することができずに、自分の求めることを間違って設定してしまうことはいくらでもありえます。


エゴの乗っ取り

エゴに従うかぎり、過去抜きに意図することはできず、過去に縛られた願望を抱くことしかできません。


他者への制裁欲求による主体性の喪失

とくに自分に危害を加えた他者への制裁欲求から自分を解放することは誰にとっても困難な課題です。


川の岸辺に小舟を浮かべて温かい日差しを浴びながら、気持ちよく昼寝をしているところに、誰かの乗った他の小舟が不注意にもぶつかって来たら、私たちは腹を立てます。その誰かがわざとぶつけてきたようであれば、怒り心頭に発します。

けれど、ぶつかった小舟が無人で、風に流されてぶつかってきたのだったら、私たちは怒ることなく受け入れます。


天災によって同じ被害を受けた場合には、天に復讐してやろうとは思うことなく運命として受け入れるのに、人災となるとそうはいかなくなるわけです。

復讐の達成が自分を苦しみから解放して楽にして幸福にしてくれるはずだという錯覚が生まれてきます。

M19 正義とは何かが参考になると思います。


コンコルド効果

また、いわゆるコンコルド効果もよく起こる錯覚です。

それまで投下した資本の見返りを回収しないままサンクコスト(埋没費用)として喪失したまま引き下がることができずに、ずるずると投資を継続して破滅に至る現象です。

いずれも、聖霊に従って、過去から切り離してあるがままの現在のみに焦点を合わせるかぎり、即座に、復讐に費やすエネルギーは建設的な目的に回し、サンクコストは勉強代として割り切ってより良い投資先に投資し直すことを意図するはずです。


私たちが現に苦痛や不幸を味わっていることは、このように聖霊ではなくエゴに従って間違った目標設定をしている結果です。

T17-6 目的地を設定してくださいが参考になると思います。




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Lesson 339

I will receive whatever I request.
私は、何であれ自分の求めるものを受け取ることになる。



1. No one desires pain.
 誰も苦痛を望んだりしません。

 But he can think that pain is pleasure.
 しかし、人は苦痛が快楽だと思うことはできます。

 No one would avoid his happiness.
 誰も自分の幸福を避けようとは思いません。

 But he can think that joy is painful, threatening and dangerous.
 しかし、人は喜びが苦痛に満ちていて、恐ろしくて危険なものだと思うことはできます。

 Everyone will receive what he requests.
 誰もが自分が求めるものを受け取ることになります。

 But he can be confused indeed about the things he wants; the state he would attain.
 しかし、人は自分の望む物事や自分の得たいと思う状態について、大いに思い違いすることができます。

 What can he then request that he would want when he receives it?
 そうだとすれば、いったい何を求めれば、彼はそれを受け取ったときにそれが自分の望み通りだと思えるのでしょうか。

 He has asked for what will frighten him, and bring him suffering.
 彼は自分を怯えさせ、自分に苦悩をもたらすものを求めてきたのです。

 Let us resolve today to ask for what we really want, and only this, that we may spend this day in fearlessness, without confusing pain with joy, or fear with love.
 今日こそ、私たちは、自分が真に望むもの、ただそれだけを求めるようにしましょう。そうすれば、私たちは恐れることなく、苦痛と喜びを混同したり、恐れを愛と混同することなく、今日という日を過ごせるでしょう。



2. Father, this is Your day.
 父よ、今日はあなたの日です。

 It is a day in which I would do nothing by myself, but hear Your Voice in everything I do; requesting only what You offer me, accepting only Thoughts You share with me.
 今日は、私は自分だけでは何もしないことにして、ただ、何をするにしても、自分のすることの中にあなたの大いなる声を聞くことにします。ただあなたが私に差し延べてくれるものだけを求め、あなたが私と分かち合う大いなる思いだけを受け入れます。


名称未設定


それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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 松山 健 Matsuyama Ken
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