レッスン11「私の無意味な思考が、私に無意味な世界を見せている」

2013年06月24日
レッスン11〜20 0

どの人生のどんなときにもあてはまる「人生の普遍的意味」は存在しない。



ヴィクトール・フランクル



People want to find a meaning in everything and everyone.
人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする。

That’s the disease of our age…
これは我々の時代にはびこる病気だ。

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Pablo Ruiz Picasso
パブロ・ピカソ




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レッスン11です。

「私の無意味な思考が、私に無意味な世界を見せている」 


世界の常識をひっくり返す

今日のレッスンでは、このテーマを目を閉じて心の中で、「私の無意味な思考が、私に無意味な世界を見せている」と繰り返してから、目を開けて、遠くも近くも、何でもパッパッパッと目に入る周囲のすべてに視線を移していきながら、「私の無意味な思考が、私に無意味な世界を見せている」と心の中でゆっくりと繰り返すという練習です。

1回1分程度の実習を、1日に3回くらい行います。




今日のレッスンは、この世界の思考を逆転させる修正プロセスの重要な側面に関わるものです。


何を知覚するかは外の世界次第という常識はウソ?

この世界の常識では、私たちが何を知覚するかは自分とは分離した自分の外部にある客観的な世界次第だということになっています。

すなわち、私たちは、自分が、確固として実在する広大な世界の中にひとりポツンと置き去りにされた孤独な存在で、ビリヤードのボールのように、世界(他者)に小突き回されては右往左往するばかりの存在だと信じきっています。

この世界の常識を逆転させて修正するというのはどういうことなのでしょうか?


私たちのほうが世界がどう見えるかを決定している

この考えをひっくり返してみると、自分に世界がどのように見えるのか決定しているのは、私たちのほうだということになります。

これは、世界の常識からすれば、非常識どころか、究極の狂気でしかありません。


狂気が正気とされる世界で正気を取り戻すには?

この「狂気」こそが正気だとしたらどうでしょう?

コースは狂気を教えようとしているのでしょうか?それとも、正気を失っているのは、この世界や私たちのほうなのでしょうか?

夢の主人公が参考になりますので、ご一読いただければと思います。

奇跡のコースに出てくるのは、このように世界の常識と真逆なことがたっぷりあります(というか、ほとんどそうだといってもよいかもしれません)。

ぜひ、ご自分の「常識」に揺さぶりをかけてみてください。




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Workbook Lesson 11

My meaningless thoughts are showing me a meaningless world.
私の無意味な思考が、私に無意味な世界を見せている。 





My meaningless thoughts are showing me a meaningless world.
私の無意味な思考が、私に無意味な世界を見せている。 



1. This is the first idea we have had that is related to a major phase of the correction process; the reversal of the thinking of the world.
 これは、世界についての考え方を逆転させて修正するプロセスの重要な局面に関連する最初の考え方です。

 It seems as if the world determines what you perceive.
 あなたには、まるでこの世界があなたが何を知覚するかを決めているように思えています。

 Today's idea introduces the concept that your thoughts determine the world you see.
 今日の考えが提示するのは、あなたの思考があなたの見る世界を決めているという考え方です。

 Be glad indeed to practice the idea in its initial form, for in this idea is your release made sure.
 あなたの思考があなたの見る世界を決めているという考えを、その原形である今日の考えで実践できることを本当に喜ぶがよいでしょう。というのも、この考えが、あなたの解放を確実なものにするからです。

 The key to forgiveness lies in it.
 この考え方の中に、赦しの鍵があります。



2. The practice periods for today's idea are to be undertaken somewhat differently from the previous ones.
 今日の考えの実習には、前回までのレッスンとは、いささか違った方法で取り組む必要があります。

 Begin with your eyes closed, and repeat the idea slowly to yourself.
 まずあなたの目を閉じてください。それから、今日の考えを自分にゆっくりと繰り返し言い聞かせてください。

 Then open your eyes and look about, near and far, up and down,--anywhere.
 それから目を開いて、どこでもいいので、近くを見たり、遠くに目をやったり、上を見たり下を見たりと、自分の周囲を見回してください。

 During the minute or so to be spent in using the idea merely repeat it to yourself, being sure to do so without haste, and with no sense of urgency or effort.
 1分程度の時間をかけて周囲を見回している間、ただ「私の無意味な思考が、私に無意味な世界を見せている」 と自分に繰り返し言うために今日の考えを用いてください。その際には、決して急がずに、また、切迫感や無理にがんばろうという意識を持たずに考えを適用するように注意してください。



3. To do these exercises for maximum benefit, the eyes should move from one thing to another fairly rapidly, since they should not linger on anything in particular.
 この練習を行なって最大限の効果を得るためには、自分の周囲を見回す際に何か特定のものに視線を長く留まらせないほうがよいので、ある物から別の物へと視線をかなり素早く動かすようにすべきです。

 The words, however, should be used in an unhurried, even leisurely fashion.
 しかし、繰り返し唱える言葉は、急がないで、むしろゆっくりとした調子で使うようにしなければなりません。

 The introduction to this idea, in particular, should be practiced as casually as possible.
 とくに、この考えに取り組みはじめる際には、できるだけ気を楽にして行うようにしてください。

 It contains the foundation for the peace, relaxation and freedom from worry that we are trying to achieve.
 今日のレッスンには、私たちが獲得しようとしている平安、休息、そして、心配事からの解放のための基盤が含まれています。

 On concluding the exercises, close your eyes and repeat the idea once more slowly to yourself.
 この練習を完了するに際しては、あなたの目を閉じて、もう一度ゆっくりと自分にこの考えを繰り返し告げてください。



4. Three practice periods today will probably be sufficient.
 今日は3回程度の練習期間を取ればおそらく十分でしょう。

 However, if there is little or no uneasiness and an inclination to do more, as many as five may be undertaken.
 しかし、もし不快感がほとんど、あるいは、まったくなくて、もっと練習したいという気持ちがあるなら、5回までなら行ってもかまいません。

 More than this is not recommended.
 それ以上の回数の練習を行うことは望ましくありません。


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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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