レッスン350「奇跡は、神の永遠の大いなる愛を反映します。奇跡を差し延べることは、神を思い出すことであり、神を思い出すことを通してこの世界を救うことです」

2014年07月04日
レッスン341〜350 0

The most incredible thing about miracles is that they happen.
奇跡に関して最も信じがたいことは、奇跡は起こるということだ。

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Gilbert Keith Chesterton
ギルバート・キース・チェスタトン





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レッスン350です。

「奇跡は、神の永遠の大いなる愛を反映します。奇跡を差し延べることは、神を思い出すことであり、神を思い出すことを通してこの世界を救うことです」が今日のレッスンです。


まず、奇跡ってなに?をご覧ください。






神の子が自分を何者と信ずるかによって彼の本質は変わりようはないが、彼が何を見るかは変わってしまう

1.「Your memory depends on his forgiveness.
 あなたを思い出せるかどうかは、神の子の赦しにかかっています。

 What he is, is unaffected by his thoughts.
 神の子が何を思うかによって、彼が何者であるかが左右されるわけがありません。

 But what he looks upon is their direct result.
 しかし、彼が何を思うかは、そのまま彼が何を見るかに直結します。」

神の子が神の子であることは客観的な事実であり、神の子が主観的に自分を何者だと思うかという自己認識によってこの事実は変わりようがありません。

しかし、神の子が自分をどのような存在とみなすかは、彼がありのままの自分を見るか、幻想の自分を見るかに影響します。


この世界は、神の子の間違った自己認識の産物

そして、神の子が間違った自己認識をして、自分が幻想の世界の中で無数の生き物になっているという自己像を抱いて、その通りばらばらに分裂した自分たちを見るようになってしまっているのが、この世界の現状です。

神に等しい全能の創造力を誤って用いた結果であるだけに、この現状の世界認識が持つ壮大さ(その裏返しの自己認識の卑小さ)と圧倒的なリアリティーは半端ないので、私たちは実際に、狂気の幻覚の世界の中で、本当の自分ではない人の子が自分だと疑いもせず、狂気の沙汰を真実にする活動に無数の人生を費やしています。

神の子は単に記憶喪失に陥っているだけでなく、ありもしない幻想世界の中で、自分を無数に分裂させて自分の分身同士が争い合う世界に身を置いているために、神を思い出すことは容易にできることではなくなってしまっています。


とはいえ、神の子が神に創造されたままのひとり子である事実は永遠に変わらないまま

しかし、神の子が自分が何者だと信じようが、そして、自分だとしてアイデンティティーを持つ対象がどれほど膨大な数に上ろうが、そんなこととは無関係に、神の子が神に創造されたままのひとり子であるという事実は永遠に変わらないままです。

ですので、神の子の救いは、神の子が自らの創造主である神を思い出すことによって実現します。

そして、夜見る夢で、夢から目を覚ますのは、夢の登場人物ではなく、夢見る人であるのと同じように、神の子が幻想世界でアイデンティティーを抱いている無数の人の子である私たちが悟りを開いて神を思い出すわけではなく、私たちになりきって自分は人の子だと誤信していた神の子が目を覚ますという仕組みです。

夜の夢に出てくる世界の広さや登場人物の多さが目覚めの困難さに影響しないように、幻想世界の広さや登場人物の多さは、幻想を現実に少しでも変容させる効果は持ちません。


赦しが救済の鍵

つまり、神の子が広大な世界に無数の人の子として存在しているという幻想は、威力のある目くらましにはなりますが、事実ではなくあくまで幻想でしかありません。

人の子の実在性を前提にするかぎり、いつまで経っても救いは不可能なままですが、人の子が幻想であることを前提にすれば、アバターの数の膨大さや世界や宇宙の壮大さは重要ではなくなります。


そこで、幻想をありのまま実在しないものとして見極めて、その認識通りに看過する赦しに神の子の救いはかかってくることになります。

ただし、神をひとりきりで思い出すことはできず、赦しはひとりきりでなすことができないということが、救いの公式(レッスン275「今日、神の癒しの声があらゆるものを守ってくれる」T19-4Di 平安への障害4−2)であり、他者との関係の中で赦しを行う道を歩まねばなりません。



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Lesson 350

Miracles mirror God's eternal Love.
奇跡は、神の永遠の大いなる愛を反映します。

To offer them is to remember Him, and through His memory to save the world.
奇跡を差し延べることは、神を思い出すことであり、神を思い出すことを通してこの世界を救うことです。



1. What we forgive becomes a part of us, as we perceive ourselves.
 私たちは自らが赦すものを自分たち自身であると知覚するので、私たちの赦すものは私たちの一部になります。

 The Son of God incorporates all things within himself as You created him.
 あなたが神の子を創造したがゆえに、神の子は自分自身の内にすべての物事を含んでいます。

 Your memory depends on his forgiveness.
 あなたを思い出せるかどうかは、神の子の赦しにかかっています。

 What he is, is unaffected by his thoughts.
 神の子が何を思うかによって、彼が何者であるかが左右されるわけがありません。

 But what he looks upon is their direct result.
 しかし、彼が何を思うかは、そのまま彼が何を見るかに直結します。

 Therefore, my Father, I would turn to You.
 それゆえに、わが父よ、私はあなたに頼ることにします。

 Only Your memory will set me free.
 ただあなたの記憶だけが私を解放してくれるからです。

 And only my forgiveness teaches me to let Your memory return to me, and give it to the world in thankfulness.
 そして、ただ私の赦しだけが、あなたの記憶を私に取り戻させ、世界にあなたの記憶を喜びに満ちて差し延べることを教えてくれます。



2. And as we gather miracles from Him, we will indeed be grateful.
 そして、私たちが神からの奇跡を集めるにつれて、私たちは本当に感謝するようになります。

 For as we remember Him, His Son will be restored to us in the reality of Love.
 というのも、私たちが神を思い出すとき、大いなる愛という現実の中で、神の子が私たちの中に復活することになるからです。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。






次

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 松山 健 Matsuyama Ken
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