ワークブック・エピローグ

レッスン361〜365 4

Let us more and more insist on raising funds of love, of kindness, of understanding, of peace.
私たちでもっともっと愛と理解と平安の蓄えを増すことをみんなに訴えてゆきましょう。

Money will come if we seek first the Kingdom of God - the rest will be given.
私たちがまず神の王国を求めるなら、お金はやってくるでしょう。それ以外のものも授かるでしょう。



Mother Teresa
マザー・テレサ



Even if I knew that tomorrow the world would go to pieces, I would still plant my apple tree.
たとえ明日世界が破滅するとわかっていたとしても、それでも私はリンゴの木を植えよう。



Martin Luther
マルティン・ルター



There exists only the present instant... a Now which always and without end is itself new.
存在するのは現在の瞬間だけだ。今、それは、常にあり、終わることもなく、新しい状態そのものである。

There is no yesterday nor any tomorrow, but only Now, as it was a thousand years ago and as it will be a thousand years hence.
決して昨日は存在しないし、どんな明日も存在せず、ただ大いなる今が存在するのみなのだ。それは千年前そうであったように、これから千年後もそうであろう。



Meister Eckhart
マイスター・エックハルト



It is not death that a man should fear, but he should fear never beginning to live.
人が恐れるべきなのは死ぬことではない。そうではなく、人は自分が一度も生き始めないままになることを恐れるべきなのだ。

マルクス_1126105554

Marcus Aurelius
マルクス・アウレリウス




ワークブックのエピローグです。




お疲れさまでした!

1日1レッスンの原則をちゃんと守ってこられた方はもちろん、まとめ読みをした方も、得るところはあったはずです。


奇跡のコースは、1回読了したらそれでお終いという本ではありません。

ワークブックをやり遂げたみなさんなら、多少は実感されていると思いますが、コースの思考体系は、この世界の物事、問題を快刀乱麻を断つがごとくにバッサバッサと解決してしまう痛快さを備えているだけでなく、真理に基づいているだけに、コースの文章に触れているだけで神聖な気分になって心が晴れてしまうという作用があります。

今後も、ぜひ再読していただければと思います。


さて、冒頭のルターの「リンゴの木を植えよう」は、誰もが一度は耳にしたことがあるでしょうし、みんなが大好きな名言です。素朴に言って、耳に心地よくなんとなくカッコいいからです。

名言の常ですが、これも本当にルターの言葉か疑問があるという説もありますが、いつも通り、そんなことはどうでもよいことです。

世界が幻想であり、私たちの本質が神の子であるなら、イェシュアは、つねに受け取るべき人に最もふさわしい人の名前や口を借りて語ってくれるでしょう。

この言葉は、ルターの残した言葉には希望に満ちた名句が多いことから、字義通り、最後まで諦めない勇気と希望を持つことの大切さを語るものであるのは事実でしょう。

私たちには、ルターの意図は推し量ることしかできません。

おそらくルターは、時間の存在を前提として、絶望すべき状況でも最後まで諦めるなという表面的な意味だけでこの言葉を語ったわけではないでしょう。

Even if I knew that tomorrow the world would go to pieces, I would still plant my apple tree.
たとえ明日世界が破滅するとわかっていたとしても、それでも私はリンゴの木を植えよう。

「もし明日世界が破滅するかもしれないとしても」ではなく「破滅するとわかっていたとしても」なわけだからです。

でも、私たちの生きる人生も、これと同じです。

私たちは永遠の命を生きているわけではなく、どんな人でも死が到来する期限が確実に100年内にやってきます。

個人にとって自分の死は、世界の消滅とイコールです。

ですから、この意味で、私たちは、数十年後には世界が破滅するとわかって生きているのと同じです。


In the long run we are all dead.
長い目で見れば、私たちはみんな死んでいる。

John Maynard Keynes
ジョン・メイナード・ケインズ(イギリスの経済学者、官僚、貴族)


それなのに、寿命が来たら死ぬことが確実だとわかっていながら、まるで自分だけは永遠に死ぬことがないかのように誰もが生きています。

聖書の時代は人の寿命のゲーム上の設定は、1000年だったのかもしれませんが、現代はせいぜい100年の設定になっています。




私たちはチェ・ゲバラの「明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」という質問が端的に突き付けている私たちの自己欺瞞を真正面から認めなければなりません。

私たちはまるで、死ぬまで時間がたくさんある見込みの若者は、老い先短い老人よりも余裕を持って生きることができるかのように考えて生きています。

けれど、この発想が、死に直面する人の一日よりも、時間の密度を下げて空疎なものにして、生命を奪い去り、枯れさせることが多いことは事実です。


Today, which you have spent idly, is the tomorrow of somebody who died yesterday and was desperate to live.
君が無駄に過ごした今日は、昨日死んだ誰かが死ぬほど生きたかった明日なんだ。

(Kashikogi written by Cho Chong-in
カシコギ 趙 昌仁 著)


30年で終わる人生の物語であれ、100年で終わる人生の物語であれ、その本を読む人が読むことのできる主人公の人生は、彼の開いているページの今、この瞬間だけです。

私たちは、面白い映画や小説を体験しているときは、今この瞬間にしかいません。

そして、永遠に最も近い近似値は今ということでした。

「His emphasis is therefore on the only aspect of time that can extend to the infinite, for now is the closest approximation of eternity that this world offers.
 したがって、聖霊は、無限へと拡張することができる時間の側面だけを重視します。というのも、その側面である今こそ、この世界が差し出す永遠に最も近い近似値だからです。」(、T13-4 時間の機能をシフトさせる7.)

世界が滅亡してもという仮定である以上、世界の存続を前提に未来の誰かに希望を託すという意味ではありえません。

この観点は、永遠に実在する天国と実在の反映としての幻の時間と空間の世界という想定によってはじめて意義をなします。



ルターの言葉の後半は、リンゴの木を植えようです。

ルターが語るのですから、エデンの園に植わっていた二本の木のうちの善悪を知る禁断の木を連想させるリンゴが知識を象徴しているのは言うまでもありません。
T3-7 悪魔と踊るで生命の樹、セフィロトについて述べましたが、11番目の隠されたセフィラ、「ダアト」の意味は「知識」でした。

T3-7 悪魔と踊るでは、ルシファーの堕天・アダムの楽園追放がダアトの深淵への消失を招き、禁断の実は「知識」を与えたのではなく、自分が神の子である確信という「知識」を喪失させて知覚を生ぜしめたのであるという考察をしました。

リンゴは「知識」の象徴であり、ダアトの象徴です。

ルターは、個人としての人生も自分の外に確固としてあるように見える世界も幻想なのだから、たとえ明日世界と個としての自分が消え去るとしても、真実の自分である神の子は変わらず神の下にいるままなのだから、過去や未来にその知識を奪われてしまわないよう、今に意識をフォーカスして自覚しようという意味を込めたのではないでしょうか。

ルターはこの言葉で、自らの生きることのできる瞬間である過去でも未来でもない、今、この現在という瞬間に生きることを、過去や未来から差す影に曇らせることを容認せず、今という瞬間に知識を得ようというキリスト者としての本懐を述べているのだと思います。




Epilogue
エピローグ



1. This course is a beginning, not an end.
 このコースは、始まりであって、終わりではありません。

 Your Friend goes with you.
 あなたの大いなる友があなたとともに進んでくれます。

 You are not alone.
 あなたはひとりきりではないのです。

 No one who calls on Him can call in vain.
 誰も聖霊に呼びかけながら、それが無駄に終わることはありえません。

 Whatever troubles you, be certain that He has the answer, and will gladly give it to you, if you simply turn to Him and ask it of Him.
 どんなことがあなたを悩ませようとも、聖霊がその答えを持っていて、あなたがただ聖霊に頼って聖霊にその答えを求めさえすれば、聖霊は喜んでその答えをあなたに与えてくれると確信しなさい。

 He will not withhold all answers that you need for anything that seems to trouble you.
 どのようなことであれ、あなたを困らせるように思える物事のために必要な答えのすべてを聖霊が与えずにおくようなことはありません。

 He knows the way to solve all problems, and resolve all doubts.
 聖霊は、どんな問題解決し、どんな疑問をも解消する方法を知っています。

 His certainty is yours.
 聖霊の確信はあなたのものです。

 You need but ask it of Him, and it will be given you.
 あなたはただ聖霊に答えを求めさえすればよいのです。そうすれば、答えはあなたに与えられるでしょう。



2. You are as certain of arriving home as is the pathway of the sun laid down before it rises, after it has set, and in the half-lit hours in between.
 あなたがわが家へと辿り着くことは間違いありません。それは、太陽の通り道が、太陽が昇る前も、沈んだ後も、そして、昼と夜の合間の時間も定まっているのと同じように確かなことです。

 Indeed, your pathway is more certain still.
 それどころか、あなたの道は、なお太陽の軌道にもまして確実なものなのです。

 For it can not be possible to change the course of those whom God has called to Him.
 というのも、神が自らの下へと呼び寄せた者たちの進路を変えることなど不可能だからです。

 Therefore obey your will, and follow Him Whom you accepted as your voice, to speak of what you really want and really need.
 それゆえに、自分の意志に従ってください。それは、あなたが真に望み、真に必要とするものについて語る自分の声としてあなたが受け入れた聖霊に従うことです。

 His is the Voice for God and also yours.
 聖霊の声は神を代弁する大いなる声であり、あなたの声でもあります。

 And thus He speaks of freedom and of truth.
 したがって、聖霊は自由と真理について語ります。



3. No more specific lessons are assigned, for there is no more need of them.
 もうこれ以上特別なレッスンが課されることはありません。というのは、もはや特別なレッスンは必要ないからです。

 Henceforth, hear but the Voice for God and for your Self when you retire from the world, to seek reality instead.
 あなたがこの世界から退いて、その代わりに現実を求めるなら、これからは、神とあなたの真の自己に代わって語る大いなる声だけを聴いてください。

 He will direct your efforts, telling you exactly what to do, how to direct your mind, and when to come to Him in silence, asking for His sure direction and His certain Word.
 聖霊はあなたの努力を方向づけてくれ、あなたに正確に何をすべきか、どのように自分の心を導けばよいか、そして、いつ静寂の中で聖霊の許を訪れて聖霊の確かな導きと聖霊の確かな言葉を求めればよいのか教えてくれるでしょう。

 His is the Word that God has given you.
 聖霊の言葉は、神があなたに授けてくれた大いなる言葉です。

 His is the Word you chose to be your own.
 聖霊の言葉は、あなたが自分のものとなるよう選んだ大いなる言葉です。



4. And now I place you in His hands, to be His faithful follower, with Him as Guide through every difficulty and all pain that you may think is real.
 そして今、私はあなたが聖霊の忠実な従者となるように、あなたを聖霊の手に委ね、聖霊を大いなる導き手として、あなたが本物だと思いかねないどんな困難や苦痛も通り抜けられるようにします。

 Nor will He give you pleasures that will pass away, for He gives only the eternal and the good.
 それに、聖霊があなたに過ぎ去ってしまうような快楽を与えることもないでしょう。なぜなら、聖霊はただ永遠で良きものだけを与えてくれるからです。

 Let Him prepare you further.
 聖霊にあなたがさらに進む準備をしてもらってください。

 He has earned your trust by speaking daily to you of your Father and your brother and your Self.
 聖霊は毎日あなたに、あなたの父とあなたの兄弟そしてあなたの大いなる自己について語ることで、あなたの信頼を獲得してきました。

 He will continue.
 聖霊はこれからも語り続けてくれるでしょう。

 Now you walk with Him, as certain as is He of where you go; as sure as He of how you should proceed; as confident as He is of the goal, and of your safe arrival in the end.
 今、あなたは聖霊とともに歩んでいます。あなたは、自分の行く場所について聖霊と同じ確信を持ち、自分がどのように進むべきか聖霊と同じように確信し、聖霊がゴールを確信し、最後にはあなたが無事にゴールに到達することを確信しているのと同じように確信しています。



5. The end is certain, and the means as well.
 目的が確かなのだから、その手段も同じように確実なものとなります。

 To this we say "Amen."
 このために、私たちは「アーメン」と言います。

 You will be told exactly what God wills for you each time there is a choice to make.
 なすべき選択が訪れるたびに、神があなたのために意図することが正確にあなたに告げられるでしょう。

 And He will speak for God and for your Self, thus making sure that hell will claim you not, and that each choice you make brings Heaven nearer to your reach.
 そして、聖霊が神とあなたの真の自己を代弁し、そうすることによって、確実に地獄があなたの注意を引かないようにしてくれるので、あなたが下す一つひとつの選択が、天国をあなたの手の届くところまで近づけることになります。

 And so we walk with Him from this time on, and turn to Him for guidance and for peace and sure direction.
 だから、私たちはこの瞬間から、聖霊とともに歩み、聖霊に案内と平安と確実な導きを頼みます。

 Joy attends our way.
 喜びが私たちに同道してくれます。

 For we go homeward to an open door which God has held unclosed to welcome us.
 というのも、私たちは神が私たちを出迎えるために閉めないままにしてくれている開かれた扉に向かう家路を歩んでいるからです。



6. We trust our ways to Him and say "Amen."
 私たちは、聖霊を信頼して自分たちの道を委ね、そして、言います。「アーメン」と。

 In peace we will continue in His way, and trust all things to Him.
 聖霊の道を私たちは平安の内に歩み続け、そして、私たちは信頼して、あらゆる物事を聖霊に委ねます。

 In confidence we wait His answers, as we ask His Will in everything we do.
 私たちは、自分たちが何をなすに際しても、聖霊の大いなる意志を尋ねることにして、確信をもって聖霊の答えを待ちます。

 He loves God's Son as we would love him.
 聖霊は神の子を愛しており、私たちは聖霊と同じように神の子を愛するつもりです。

 And He teaches us how to behold him through His eyes, and love him as He does.
 そして、聖霊は私たちに、どのようにして聖霊の目を通して神の子を見つめるのか、そして、どのようにして聖霊が愛するように神の子を愛すればよいのか教えてくれます。

 You do not walk alone.
 あなたはひとりきりで歩むのではありません。

 God's angels hover near and all about.
 神が遣わした天使たちが近くであらゆる場所に舞っています。

 His Love surrounds you, and of this be sure; that I will never leave you comfortless.
 神の大いなる愛があなたを包みこんでいるのだから、次のことを確信しなさい。「私は絶対に、あなたをひとり寂しく置き去りにするようなことはしません」。




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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

コメント4件

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Kino  

07

kenさんこんにちは。ワークブックは本日で完結ですか?今320台なので、今日の365番を開くのは後の楽しみにとっておきますが、最後の5レッスンは1つにまとまっているんですね。

ともあれ、kenさんのおかげでここまで付いてこられることが出来ましたし、ご紹介の本や映画からも沢山学ばせて頂いています。合気道の稽古を通じても色々探究してコースの実践にも繋げていけるよう取り組みますので、今後ともどうぞ暖かくお見守り下さい。いつも感謝しております。

2014年07月16日 (水) 17:31

ken  

Re: 07

Kinoさん

コメント、ありがとうございます。

> kenさんこんにちは。ワークブックは本日で完結ですか?今320台なので、今日の365番を開くのは後の楽しみにとっておきますが、最後の5レッスンは1つにまとまっているんですね。

そういうことです。残りもう少し、がんばってくださいね。

> ともあれ、kenさんのおかげでここまで付いてこられることが出来ましたし、ご紹介の本や映画からも沢山学ばせて頂いています。合気道の稽古を通じても色々探究してコースの実践にも繋げていけるよう取り組みますので、今後ともどうぞ暖かくお見守り下さい。いつも感謝しております。

こちらこそ、いつも分かち合いいただき、ありがとうございます。

ワークブックも終わったので、これからはテキストのご紹介をコツコツと続けていきたいと思います。

これからもおつき合いください。

2014年07月16日 (水) 18:16

くら  

今日で

ワークブック、最後までくることができました。途中中断してしまったときもありましたが、ここの新着記事を読みにくるたびにまた気をとりなおして再開することができました。本当にありがとうございました。更新作業は大変と思いますが、楽しみにしてます。これからもよろしくお願いします

2014年10月18日 (土) 09:54

 ken  

Re: 今日で

くらさん

いつもありがとうございます。

ワークブック、最後までお疲れさまでした!

テキストのご紹介も、少しずつではありますが、進んできていますので、これからもぜひ読みにきてくださると嬉しいです。

また、コメント欄をメモ書き代わりに使ってもらうと、ほかの読者の方の気づきにも役立つと思いますので、疑問や気づいたことなど書き込むような使い方もご自由にしていただけるとありがたいです。

これからもよろしくお願いします。

2014年10月18日 (土) 12:16
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