T17-8 平安の条件

テキスト第17章(赦しと神聖な関係) 0

For those who believe, no explanation is necessary; for those who do not believe, no explanation will suffice.
信じる者たちには、いかなる説明も必要ない。信じない者たちには、どんなに説明を尽くしても十分ではない。

Joseph Dunninger
ジョセフ・ダニンガー



For the truly faithful, no miracle is necessary.
真に信仰の厚い者に信じてもらうために、いかなる奇跡も必要ない。

For those who doubt, no miracle is sufficient.
疑う者には、どんな奇跡を見せても信じさせるには足りない。

Nancy Gibbs
ナンシー・ギブス



今回は、テキストから、平安の条件という一節をご紹介します。





平安の条件は、信頼です。

真理信頼に値します。

信頼がそれにふさわしいものに置かれるだけなので、真理信頼することにストレスなどありません。

これに対して、真理信頼せずに拒絶することで背負うことになる重圧は非常に大きなものです。

聖霊の呼び声を認めるようになった私たちは、以前よりも、この重圧が増したように感じます。

しかし、これは錯覚で、以前からこの重圧は存在していたのだけれど、私たちは、その重圧はエゴが生み出していると信じていました。

私たちは、悲しみや憂鬱、病いや苦しみ、闇や薄暗い恐怖のイメージ、恐ろしく冷酷な空想や地獄の業火という悪夢をエゴが生み出しているとエゴのせいにして、そこで止まってしまいますが、実は、これらの悪夢の奥底にあるのは、真理信頼して真理の明白な実在性を見ることを拒絶することから生じる耐えがたい重圧なんだということです。

聖霊の呼び声を認めるようになって、エゴのからくりに気づくようになると、悲しみや憂鬱、病いや苦しみ、闇や薄暗い恐怖のイメージといった二元性の影、実在するものの不在に名前をつけた幻想世界での負の極は、実は、幻で無だという気づきが訪れるので、これらの悲惨さが重圧を生み出しているというのも錯覚だということにも感づくことになります。

そうすると、以前は悲しみや憂鬱によって感じていたと信じていた重圧が、隠れ蓑を剥がれて、その根底にあった真理を信頼せずに拒絶するという欺瞞による重圧であることが明白になってくるので、重圧が増したように感じるわけです。



テキスト第十七章



VIII. The Conditions of Peace
八 平安の条件



1. The holy instant is nothing more than a special case, or an extreme example, of what every situation is meant to be.
 神聖な瞬間は、あらゆる状況が本来そうであるべき姿を示す際立った手本となる特異な事象のことでしかありません。

 The meaning that the Holy Spirit's purpose has given it is also given to every situation.
 聖霊目的神聖な瞬間に与えた意味は、あらゆる状況にも与えられています。

 It calls forth just the same suspension of faithlessness, withheld and left unused, that faith might answer to the call of truth.
 神聖な瞬間は、どの状況にも同じように不信の中断を引き起こし、不信を抑制して用いられないようにして、信頼真理の呼びかけに答えられるようにします。

 The holy instant is the shining example, the clear and unequivocal demonstration of the meaning of every relationship and every situation, seen as a whole.
 神聖な瞬間は、すべての関係とすべての状況の意味を完全なものとして見ることを、明確で曖昧さのない形で実証する輝かしい手本です。

 Faith has accepted every aspect of the situation, and faithlessness has not forced any exclusion on it.
 信頼が状況のどのような側面でもすべて受け入れてしまうので、不信はその状況にいかなる例外も押しつけられなくなります。

 It is a situation of perfect peace, simply because you have let it be what it is.
 信頼によって受け入れられた状況は、完璧に平安な状態です。その理由は単に、あなたが神聖な瞬間をあるがままにさせておいたからです。

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2. This simple courtesy is all the Holy Spirit asks of you.
 聖霊があなたに求めるのは、このように丁重に遇する単純な礼節だけです。

 Let truth be what it is.
 真理をあるがままにさせてください。

 Do not intrude upon it, do not attack it, do not interrupt its coming.
 真理に何かを無理に押しつけたり、真理を攻撃したり、真理の到来を邪魔したりしてはなりません。

 Let it encompass every situation and bring you peace.
 真理があらゆる状況を包みこむに任せて、あなたの心に平安をもたらしてもらいなさい。

 Not even faith is asked of you, for truth asks nothing.
 あなたには、信頼することすら求められていません。なぜなら、真理は何も要求しないからです。

 Let it enter, and it will call forth and secure for you the faith you need for peace.
 真理に入ってきてもらいなさい。そうすれば、真理は、あなたが平安を得るために必要な信頼をあなたのために呼び起こして確保してくれるでしょう。

 But rise you not against it, for against your opposition it cannot come.
 ただし、真理に抵抗しないようにしてください。なぜなら、真理はあなたの抵抗に逆らってまでやってくることはできないからです。



3. Would you not want to make a holy instant of every situation?
 あなたは、すべての状況を神聖な瞬間にしたいとは思わないでしょうか。

 For such is the gift of faith, freely given wherever faithlessness is laid aside, unused.
 というのは、それこそが信頼によって得られる贈り物であり、不信を使わずに放棄したところであれば、どこであろうとも存分に与えてもらえるものだからです。

 And then the power of the Holy Spirit's purpose is free to use instead.
 そうすれば、不信の代わりに、聖霊目的が備える力を自由に使えるようになります。

 This power instantly transforms all situations into one sure and continuous means for establishing his purpose, and demonstrating its reality.
 この力はたちどころに、すべての状況を、聖霊目的を確立し聖霊目的が現実であることを実証するためのひとつの確実で継続的な手段へと変容させます。

 What has been demonstrated has called for faith, and has been given it.
 聖霊目的が現実だと実証されたことが信頼を呼び起こし、それに信頼が与えられたのです。

 Now it becomes a fact, from which faith can no longer be withheld.
 聖霊の目的である真理はいまや事実となり、もはやその事実を信頼せずにはいられません。

 The strain of refusing faith to truth is enormous, and far greater than you realize.
 真理を信頼せずに拒絶する心が抱える重圧は非常に大きく、あなたが気づいているよりもはるかに重大なものです。

 But to answer truth with faith entails no strain at all.
 これに対して、信頼をもって真理に答えることには何の重圧も伴いません。

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4. To you who have acknowledged the Call of your Redeemer, the strain of not responding to his call seems to be greater than before.
 自らの大いなる救い主の呼び声を認めたあなたにとっては、救い主の呼びかけに答えずにいることによる重圧が以前にも増して大きくなったように思えるはずです。

 This is not so.
 しかし、これは事実ではありません。

 Before, the strain was there, but you attributed it to something else, believing that the "something else" produced it.
 以前からこの重圧は存在していたのです。しかし、あなたは「何か別のもの」がその重圧を生み出しているのだと信じこんで、重圧をその「何か別のもの」のせいにしていたのです。

 This was never true.
 もっとも、「何か別のもの」が原因で重圧が生み出されていたことなど一度もなかったのです。

 For what the "something else" produced was sorrow and depression, sickness and pain, darkness and dim imaginings of terror, cold fantasies of fear and fiery dreams of hell.
 なぜなら、「何か別のもの」が生み出したのは、悲しみや憂鬱、病いや苦しみ、闇や薄暗い恐怖のイメージ、恐ろしく冷酷な空想や地獄の業火の夢の数々だったからです。

 And it was nothing but the intolerable strain of refusing to give faith to truth, and see its evident reality.
 そして、それは、真理を信頼して真理の明白な実在性を見ることを拒絶することから生じる耐えがたい重圧でしかなかったのです。



5. Such was the crucifixion of the Son of God.
 神の子の磔刑とは、このようなものでした。

 His faithlessness did this to him.
 神の子の信頼の欠如が、神の子を磔刑にしたのです。

 Think carefully before you let yourself use faithlessness against him.
 あなたが自分で不信を神の子に対して用いようとするなら、その前に、慎重に考えてみてください。

 For he is risen, and you have accepted the Cause of his awakening as yours.
 というのは、神の子はよみがえっており、神の子の目覚めの大いなる原因を、あなたはすでに自分のものとして受け入れているからです。

 You have assumed your part in his redemption, and you are now fully responsible to him.
 神の子の救済において自らが果たすべき役割を、あなたは引き受けたのです。だから、あなたはいまや神の子に対して完全に責任を負っています。

 Fail him not now, for it has been given you to realize what your lack of faith in him must mean to you.
 今になって神の子を見放さないでください。なぜなら、あなたが神の子を信頼せずにいることが、あなたにとってどんな意味を持つのか理解する責任が、あなたには課されているからです。

 His salvation is your only purpose.
 神の子の救いこそが、あなたの唯一の目的です。

 See only this in every situation, and it will be a means for bringing only this.
 あらゆる状況の中に、ただこの神の子の救済だけを見てください。そうすれば、すべての状況が、神の子の救済だけをもたらす手段となるでしょう。

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6. When you accepted truth as the goal for your relationship, you became a giver of peace as surely as your Father gave peace to you.
 あなたが自らの関係の目標として真理だけを受け入れたとき、あなたの大いなる父があなたに平安を授けてくれたのと同じくらい確実に、あなたも平安の与え手となったのです。

 For the goal of peace cannot be accepted apart from its conditions, and you had faith in it for no one accepts what he does not believe is real.
 その理由はこうです。すなわち、平安の条件である信頼と切り離して平安という目標が受け入れられることはありえません。そして、誰も自分が本当だと信じてもいないものを受け入ることはありません。そうだとすれば、あなたは平安という目標を信頼したはずなのです。

 Your purpose has not changed, and will not change, for you accepted what can never change.
 あなたの目的は変わっていないし、これからも変わることはありません。なぜなら、あなたは決して変化しえないものを受け入れたからです。

 And nothing that it needs to be forever changeless can you now withhold from it.
 そして、目的が永遠に不変であるために必要なものを、今になってあなたが目的に与えずにおくことはできません。

 Your release is certain.
 あなたが解放されることは間違いありません。

 Give as you have received.
 あなたが受け取ったように与えなさい。

 And demonstrate that you have risen far beyond any situation that could hold you back, and keep you separate from him whose call you answered.
 そして、あなたがその呼びかけに答えた聖霊からあなたを引き戻したり、引き離したりしておけるような、いかなる状況をもはるかに超越する高みにまであなたが昇ったことを実証するのです。


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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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