レッスン14「神は、無意味な世界を創造しなかった」


ぼくは今、「大いなる言葉」を学んでいるんだ。世界中のすべてのものがぼくにとって何らかの意味を持ち始めている・・・タカが飛んでいることでさえ。



Paulo Coelho
パウロ・コエーリョ(「アルケミスト」より)





Maybe each human being lives in a unique world, a private world different from those inhabited and experienced by all other humans. . .
もしかすると、一人ひとりの人間はそれぞれに、ほかのすべての人間たちが暮らし体験している世界とは異なる個人的な世界、自分だけの独自の世界の中に生きているのかもしれない。

If reality differs from person to person, can we speak of reality singular, or shouldn't we really be talking about plural realities?
もし現実が個人個人で違っているとしたら、私たちは現実を唯一のものとして語ることはできないのではないか、つまり、私たちは実際のところ複数の現実について語らざるをえないのではないだろうか。

And if there are plural realities, are some more true (more real) than others?
そしてもし、複数の現実があるのだとしたら、ある現実はほかの現実よりも真実で(よりリアルで)あるなどとは言えないのではないか。

What about the world of a schizophrenic?
統合失調症患者のいる世界はどう考えればよいだろうか。

Maybe it's as real as our world.
おそらくその世界は私たちの世界と同じように現実なのだろう。

Maybe we cannot say that we are in touch with reality and he is not, but should instead say, His reality is so different from ours that he can't explain his to us, and we can't explain ours to him.
たぶん、私たちには、自分たちは現実に触れているけれど、統合失調症患者はそうではないと言うことはできない。ただし、その代わり、こう言うことはできる。統合失調症患者の現実は私たちの現実とは大いに違っているので、統合失調症患者は彼のいる世界を私たちに説明することはできないし、私たちのほうも自分たちの世界を彼に説明することはできないのだと。

The problem, then, is that if subjective worlds are experienced too differently, there occurs a breakdown in communication ... and there is the real illness.”
したがって、もし複数の主観的な想像上の世界が各自にとってきわめて異なったものとして体験されているのだとしたら、コミュニケーションの破綻が起こっているのであり、この各自の間のコミュニケーションの破綻という真の病いこそが問題なのだ。

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Philip K. Dick
フィリップ・K・ディック



もし世界が全員にとって一つの同じものであるならば、数十世代が入れ替わった後の世界は、地獄と化していることだろう。世界は全員にとって一つではないという逆説的な事実をどう理解すればよいのだろう。私たちは皆バリアントが現実化した同じ世界に住んでいる。しかし、一人一人にとってバリアントは自分だけのものなのだ。例えば、運命においても、富める者と貧しい者、成功する者と失敗する者、幸せな者と不幸せな者というように、表面上からも明らかな違いがある。こうした人々は皆同じ世界に住んでいるが、各人にはそれぞれ自分の世界がある。そう考えると、貧しいものが暮らす街区と富める者が暮らす街区とがなぜ存在するのかということも分かる。
さらに運命のシナリオや役柄だけでなく、舞台装置までが違っている。舞台装置の違いは観察してもはっきりとは分からない。いくつか例をあげてみよう。贅を凝らした作りの高級車の窓から世界を眺める者もいれば、自分の問題に心を悩ます者もいる。快活そうな若者たちのグループを見かける者もいれば、傍若無人に振る舞う不良たちの一団を目にする者もいる。皆が同じものを見ているのに、目に映る光景は、カラー画像と白黒画像のように異なる。各人がバリアント空間における自分のセクターに調整されているため、それぞれが自分の世界に住んでいる。これらの世界はすべてが互いに積み重なって層となり、私たちが住む空間を形成している。



Vadim Zeland
ヴァジム・ゼランドリアリティ・トランサーフィン 幸運の波/不運の波の選択」242ページ)

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今日はレッスン14です。



ワークブックのの文章を読むことがレッスンをしたことになるわけじゃない

ワークブックのレッスンでは、日中に、数回の実習をすることを指示されます。

そして、この実習こそがレッスンの本質であり、その日のレッスンの箇所の本の文章を読むことがレッスンをしたことになるわけではないということはとことん自覚しておく必要があります。

これはめんどくさいことではなく、むしろ学習を楽しくすることです.

数学でも、公式を覚える対象として暗記するのは苦行でしかないですが、問題を解くための道具としてその公式を使いこなせるようになる練習は、パズルを解くような楽しい作業になります。

ワークブックも、文章を読むだけではなく、日常生活の中でそのテーマを実際に使うことで、そのテーマを問題解決の道具のように使うことになり、実際に自分の心が変化することが経験できるようになり、楽しく学べるようになります。


このように、日常の中でその日のテーマをあてはめることがワークブックの学習の本質ですが、文章の指示を見ずに日中にレッスンの指示どおりに実習するのは困難なので、つねに座右にその日のレッスンの文章を携えて読める状態を確保することが欠かせません。

かといって、日中の実習のために、分厚い本を持ち歩くのは大変です。

そういう意味では、電子媒体で、スマートフォンなどで読めると実習もやりやすいと思います。

このサイトも、そのように活用していただけたら嬉しいです。




世界の構造って聞くと俄然、興味が湧いてきますよねぇ!

さて、今日のレッスンでは、私たちと他者の世界認識の関係性についてのコースの見方を垣間見ることができます。

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スピリチュアル的な方面に関心の向くみなさんなら、私たちが現実だと考えている世界の構造について量子論のコペンハーゲン解釈エヴェレットの多世界解釈とかで、世界はひとつなのか多数なのかという議論を聞いたり、仏教の三千大千世界のイメージを考えてみたりして、自分と他者ははたして同じ世界にいるのだろうか、観察者の数だけ世界は生起して、各自はばらばらの世界を生きているのだろうか、それとも、基本はばらばらに別のレイヤーになっているけれど、ある部分で調整されて共通する部分もあるのだろうか、というふうに無限に疑問が出てきます。


本レッスンでは、次のように語られます。

「6. This is your personal repertory of horrors at which you are looking.
 あなたの思い浮かべるこれらの惨事は、あなたが個人的に恐ろしいとみなしている恐怖の体験を集積したものです。

 These things are part of the world you see.
 これらの物事は、あなたに見える世界の一部をなしています。

 Some of them are shared illusions, and others are part of your personal hell.
 それらの物事のうちのいくらかは、他者と共有された幻想であり、それ以外のものは、あなただけがいる地獄を構成するものです。

 It does not matter.
 しかし、どちらであろうと、そんなことは問題ではありません。

 What God did not create can only be in your own mind apart from His.
 神が創造しなかったものは、ただ神の心から分離したあなた自身の心の中にしか存在できないからです。」

ネットゲームに各自のPCやタブレットといった端末から参加するように、各自が独自に見ている世界とネット上で各自が同じ場に臨在しているように各自の独自世界を全体的に辻褄合わせをする共通部分があるというような世界観です。






そんなことはどうだっていい!

けれど、「そんなことはどうでもよいことだ」と指摘されています。

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もっともなことです。

私たち個別のエゴ・身体というアバターからすれば、個としての自分や他者の運命がどうなるかだけが関心事なので、私たちはどうしても、死んだあと魂が残るのかどうか、ということにとても関心が向いてしまうものですが、コースは、輪廻転生に対してドライなスタンスをとります(M24 輪廻転生はあるか?)。

これと同じように、各アバターの関係性、各自のいる世界も、私たちからすれば、きわめて重要な事柄ですが、コースは、この幻想世界に迷い込んだ神のひとり子の救済のみに焦点を合わせているので、神の子が狂気に陥って、自分を無数に分裂させた先の偽りの自己像が生きる幻想世界がひとつなのか、それとも人数分だけあるとして、それらの関係性がどのようなものなのかといったことは、本当にどうでもよい些事でしかないということになります。

しばらく前に、私たち個としての人間が小説の主人公に等しい架空の存在だという指摘をしましたが、それに通じる観点です。

私たちアバターである人の子がそれぞれプロジェクターとなって、同じスクリーンに自分のエゴというスライドを通してプロジェクション・マッピングのように投影を行なっており、このマルチプロジェクションのレイヤーのオーバーラップが生み出すのが世界という幻想映像なのだから、スライドによる色や形の歪曲のないありのままの真の世界を見るには、光の三原色が均等なバランスで混じり合ったときに白光になるように、ひとつのプロジェクターだけでなくふたり以上が関わって赦しをなす必要がある(救いの公式)という程度の世界観を持っていれば十分で、それ以上に世界と心のあり方についての真理を解明しようとする必要はありません。


輪廻転生と同じように、世界が多数なのか、どのような関係性にあるのかといったことは、とても興味を惹かれてしまうテーマではありますが、必要以上に深入りしないよう自戒するのを忘れないようにしましょう。


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別の箇所(T11-7 現実の条件)でも述べていますが、奇跡のコースを学ぶ私たちの目指すべきスタンスは、「はてしない物語」で、本の世界の中から現実世界に帰れなくなった友である主人公バスチアンが現実に帰れるように尽力する物語世界の登場人物であるアトレーユのように、自分というキャラクターを追体験して一緒に旅した友であり本当の自分である神の子が現実に帰還できるよう、神の子のために力を尽くすことです。


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Workbook Lesson 14

God did not create a meaningless world.
神は、無意味な世界を創造しなかった。





God did not create a meaningless world.
神は、無意味な世界を創造しなかった。



1. The idea for today is, of course, the reason why a meaningless world is impossible.
 当然のことながら、「神は、無意味な世界を創造しなかった」という今日の考えこそが、無意味な世界がありえない理由です。

 What God did not create does not exist.
 神が創造しなかったものは存在しません。

 And everything that does exist exists as He created it.
 そして、存在するものはすべて、神が創造したまま存在しています。

 The world you see has nothing to do with reality.
 あなたに見えているこの世界は、現実とはまったく無関係です。

 It is of your own making, and it does not exist.
 この世界はあなたが独自に創作した虚構なので、この世界は存在しません。



2. The exercises for today are to be practiced with eyes closed throughout.
 今日の練習は、全体を通して、目を閉じたままで実習してください。

 The mind-searching period should be short, a minute at most.
 心の中を検索する時間は短めにして、せいぜい1分程度にとどめてださい。

 Do not have more than three practice periods with today's idea unless you find them comfortable.
 あなたが実習を快適に感じるのでないかぎりは、今日の考えの実習時間は3回以上とらないようにしてください。

 If you do, it will be because you really understand what they are for.
 もしあなたが実習を快適に感じるとすれば、それは、あなたが今日の練習の目的を本当によく理解しているからだといえます。



3. The idea for today is another step in learning to let go the thoughts that you have written on the world, and see the Word of God in their place.
 今日の考えは、あなたがこの世界に書きこんださまざまな思いを去らせて、それらの思いのあった場所に神の大いなる言葉を見ることを学ぶための別の一歩です。

 The early steps in this exchange, which can truly be called salvation, can be quite difficult and even quite painful.
 この交換のために踏み出す最初の数歩は、本当に救いと呼ぶことができるものですが、きわめて困難で、また、実に苦痛に満ちたものとなる場合があります。

 Some of them will lead you directly into fear.
 そのような歩みのうちのいくつかは、あなたをまっすぐに恐怖に陥れるでしょう。

 You will not be left there.
 とはいえ、あなたは恐怖の中に置き去りにされることはありません。

 You will go far beyond it.
 あなたは、恐怖を乗り越えて、はるか遠くへと進んでゆくでしょう。

 Our direction is toward perfect safety and perfect peace.
 私たちの向かう方角は、完璧な安全と全き平安なのですから。



4. With eyes closed, think of all the horrors in the world that cross your mind.
 目を閉じて、あなたの心をよぎるこの世界の中で起こるあらゆる惨事について考えてみてください。

 Name each one as it occurs to you, and then deny its reality.
 あなたの心に思い浮かんだものの一つひとつに名前をつけて、それから、思い浮かべた惨事が現実であることを否認してください。

 God did not create it, and so it is not real.
 神は、そんな惨事を創造しませんでした。だから、そんな惨事は実在しません。

 Say, for example:
 たとえば、次のように言ってください。


God did not create that war, and so it is not real.
神は、あの戦争を創造しなかった。だから、あの戦争は現実のことではない。

God did not create that airplane crash, and so it is not real.
神は、あの航空機事故を創造しなかった。だから、あの航空機事故は現実のことではない。

God did not create that disaster [specify], and so it is not real.
神は、あの災害(具体的に特定して)を創造しなかった。だから、あの災害は現実のことではない。



5. Suitable subjects for the application of today's idea also include anything you are afraid might happen to you, or to anyone about whom you are concerned.
 今日の考えを適用するのにふさわしい対象には、どんなものであれ、あなたが自分に起こってしまうかもしれないと恐れている災難だけでなく、あなたが誰かに降りかかってしまうかもしれないと恐れている災難も含まれます。

 In each case, name the "disaster" quite specifically.
 どの場合にも、「災難」に、はっきりと具体的に名前をつけるようにしてください。

 Do not use general terms.
 一般的な名称は用いないようにしてください。

 For example, do not say, "God did not create illness," but, "God did not create cancer," or heart attacks, or whatever may arouse fear in you.
 たとえば、「神は、病気を創造しなかった」とは言わずに、「神は、がんを創造しなかった」であるとか「神は、心臓発作を創造しなかった」というように、自分の中に恐怖心を引き起こす具体的な名称で言うようにしてください。



6. This is your personal repertory of horrors at which you are looking.
 あなたの思い浮かべるこれらの惨事は、あなたが個人的に恐ろしいものとみなしている恐怖の体験を集めて順次再上演される演目です。

 These things are part of the world you see.
 これらの物事は、あなたに見える世界の一部をなしています。

 Some of them are shared illusions, and others are part of your personal hell.
 それらの物事のうちのいくらかは、他者と共有された幻想であり、それ以外のものは、あなただけがいる地獄を構成するものです。

 It does not matter.
 しかし、どちらであろうと、そんなことは問題ではありません。

 What God did not create can only be in your own mind apart from His.
 神が創造しなかったものは、ただ神の心から分離したあなた独自の心の中にしか存在できないからです。

 Therefore, it has no meaning.
 それゆえ、そんなものには何の意味もないのです。

 In recognition of this fact, conclude the practice periods by repeating today's idea:
 この事実を認識しながら、実習を今日の考えを繰り返しながら締めくくってください。


God did not create a meaningless world.
神は、無意味な世界を創造しなかった。



7. The idea for today can, of course, be applied to anything that disturbs you during the day, aside from the practice periods.
 今日の考えは、もちろん、本来の実習時間とは別に、日中あなたの心を乱すどんなものにも用いることができます。

 Be very specific in applying it.
 心を乱すものをはっきりと特定して、今日の考えを適用するようにしてください。

 Say:
 次のように言ってください。


God did not create a meaningless world.
神は、無意味な世界を創造しなかった。

He did not create [specify the situation which is disturbing you],
神は、●●(具体的に、あなたの心を乱す状況を特定して述べる)を創造しなかった。

and so it is not real.
だから、それは現実ではない。


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