T10-1 神の中に目覚める
Every child comes with the message that God is not yet discouraged of man.
すべての子どもたちは、神はまだ人類に落胆していないというメッセージを携えてやってくる。

Rabindranath Tagore
ラビンドラナート・タゴール
Jesus replied: Love the Lord your God with all your heart and with all your soul and with all your mind.’
イエスは答えられた。「主であるあなたの神をあなたの全身全霊をこめて愛しなさい。」
This is the first and greatest commandment.
これは第一にして最大の訓令である。
And the second is like it: ‘Love your neighbor as yourself.’
そして第二の訓令は次のようなものである。「あなたの隣人を自分自身と同じように愛しなさい。」
All the Law and the Prophets hang on these two commandments.
大いなる法と預言は、もっぱらこのふたつの訓令にかかっているのだ。

Matthew 22:37-39
イエス・キリスト(マタイによる福音書第22章37-39節)
実は、あなたは誤ったことを信じ込まされました。あっちの世界は、この世界と同じように別の空間に実在しているのです。眠りに落ちたときに別空間に移動し、目を覚ましたときに、また別空間へ移動しているのです。びっくりしますよね。ちょっと怖いですか?
夢と現実はまったく別物だという考え方にあなたは慣れきってしまっていますが、夢と、夢から目覚めることはまるで、生と死のような関係です。生きることが夢であり、死はそこから目覚める体験です。いいですか、その反対ではありませんよ。
さあ、愛しい人、順を追って進みましょう。一歩ずつ進めばいいのです。夢と現実の世界には3つの類似点と1つの違いがあります。違いについては、後ほど述べます。類似点は以下の3つです。
1つ目は、「夢を見ているときも、起きているときも、あなたは眠っている」という点です。そのため、あなたはどちらにおいても無力です。どちらの世界もあなたの意思とは無関係に存在しています。夢の中においても、起きている世界においても、目を覚ます方法を私が教えます。
2つ目は、どちらの空間でも、現実は映画の中のコマのように動くという点です。しかし、あなたは今ここで起こっていることしか見られないので、それに気づきません。夢は現実ではないという大人の言葉を信じるようになったときから、あなたはこれからのことを見る能力を失いました。
3つ目は、夢の世界でも、この世界でもコマの動きをコントロールできるという点です。今、あなたがその動きをコントロールできていないのは意識を向ける先を現在のコマに留めているからです。これが何を意味するかは、すぐにわかるようになります。しかしそれがなんとなくわかるだけだとダメなのです。しっかり理解して初めて、現実を動かすことができるようになるのです。

ヴァジム・ゼランド(「タフティ・ザ・プリーステス 世界が変わる現実創造のメソッド」「はじめに」より)

今回は、「神の中に寛ぐ」という一節をご紹介します。
創造の法
1.では、「創造の法」が出てきます。
「The law of creation is that you love your creations as yourself, because they are part of you.
創造の法とは、誰しも、自分の創造したものたちは自分の一部であるがゆえに、自ら創造したものたちを自分自身として愛するということです。
Everything that was created is therefore perfectly safe, because the laws of God protect it by his love.
したがって、創造されたものは何もかも、完全に安全です。なぜなら、創造されたものを神の法が神の愛によって守ってくれるからです。」
神の法とエゴの法則
神の法とは、自分が拡張するものが自分にとっての現実となるというものでした。
この世界では、「自分の拡張するものが自分にとっての現実となる」という神の法は、「自分の投影するものを自分は信じる」というエゴの法則に変容しています(T15-6 神聖な瞬間と神の法)。
エゴの法則によって、私たちは自分の創造したものを忘れ、投影されたエゴの作り出したものを信じています。
したがって、本当は、創造されたものが愛に守られたまま現実としてそのままあるにもかかわらず、投影によってありもしない夢を見て、自ら創造したものを否認して気づかずにいるだけだということになります。

真理だけを意図する
「4. You will remember everything the instant you desire it wholly, for if to desire wholly is to create, you will have willed away the separation, returning your mind simultaneously to your Creator and your creations.
あなたが心の底からすべてを望んだ瞬間、あなたはあらゆるものを思い出すでしょう。というのも、もし全面的に望むことが創造することであるなら、あなたは分離状態を去らせると意図したことになり、あなたの心を同時に、大いなる創造主とあなたが創造したものたちの許へと戻すことになるからです。
Knowing Them you will have no wish to sleep, but only the desire to waken and be glad.
自らの創造主と自らが創造したものたちのことを知ったなら、あなたは眠りたいという願望などまったく抱かないようになり、ただ目を覚まして喜びたいとだけ切望するようになるはずです。
Dreams will be impossible because you will want only truth, and being at last your will, it will be yours.
そうなれば、夢見ることなど不可能になるでしょう。なぜなら、あなたは真理だけを望むようになり、ついに真理があなたの意図するものとなるので、真理はあなたのものとなるはずだからです。」

テキスト第十章
I. At Home in God
一 神の中に寛ぐ
1. You do not know your creations simply because you would decide against them as long as your mind is split, and to attack what you have created is impossible.
あなたは、自分の創造したものたちを知りません。その理由は単純に、あなたの心が分裂しているかぎり、あなたは自分の創造したものたちを否定する決断をしてしまうからです。しかし、自分が創造したものを攻撃することなど不可能です。
But remember that it is as impossible for God.
それだけでなく、神にとっても同様に、自ら創造したものを攻撃するのは不可能だと覚えておいてください。
The law of creation is that you love your creations as yourself, because they are part of you.
創造の法とは、誰しも、自分の創造したものたちは自分の一部であるがゆえに、自ら創造したものたちを自分自身として愛するということです。
Everything that was created is therefore perfectly safe, because the laws of God protect it by his love.
したがって、創造されたものは何もかも、完全に安全です。なぜなら、創造されたものを神の法が神の愛によって守ってくれるからです。
Any part of your mind that does not know this has banished itself from knowledge, because it has not met its conditions.
どんな部分であれ、このことを知らないあなたの心の部分は自らを知識から追放してしまったのです。なぜなら、その心の部分は知識のための条件を満たしてはいなかったからです。
Who could have done this but you?
あなた以外のいったい誰に、こんなことができたでしょうか。
Recognize this gladly, for in this recognition lies the realization that your banishment is not of God, and therefore does not exist.
喜んで、あなたを知識から追放したのはあなた自身だったのだと認めなさい。なぜなら、このことを認識することで、あなたの追放は神によるものではなく、それゆえに、神によるあなたの追放など存在しないと理解できるからです。

2. You are at home in God, dreaming of exile but perfectly capable of awakening to reality.
あなたは神の中に寛ぎながら、流浪の身となってさすらう自分を夢見ているだけなので、まったく何の支障もなく現実に目覚めることができます。
Is it your decision to do so?
現実に目覚めることをあなたは決断するでしょうか。
You recognize from your own experience that what you see in dreams you think is real while you are asleep.
あなたが自分の経験から認識しているように、あなたが眠っている間、あなたは自分が夢の中で見ていることが本当に起こっていると思っています。
Yet the instant you waken you realize that everything that seemed to happen in the dream did not happen at all.
しかし、あなたが目を覚ました瞬間、夢の中で起こっていたように思えたことは何もかも、まったく起こってなどいなかったのだとあなたは気づきます。
You do not think this strange, even though all the laws of what you awaken to were violated while you slept.
あなたが眠っていた間、あなたが目覚める先の世界で作用している法則のすべてが破られていたというのに、あなたはそのことをちっとも奇妙には思いません。
Is it not possible that you merely shifted from one dream to another, without really waking?
そうだとすれば、あなたは目を覚ましたつもりではいても、実は目覚めることのないまま、単にある夢から別の夢へと移行しただけだというのはありえない話でしょうか。
3. Would you bother to reconcile what happened in conflicting dreams, or would you dismiss both together if you discovered that reality is in accord with neither?
もしあなたが現実はそれらの矛盾する夢のいずれとも違うことに気がついたなら、あなたは、わざわざ矛盾する夢の中で起こった出来事の間の辻褄を合わせようとなどせずに、いずれの夢も一緒に捨て去ろうとするのではないでしょうか。
You do not remember being awake.
あなたは、自分が目覚めていたときのことを憶えてはいません。
When you hear the Holy Spirit you may feel better because loving then seems possible to you, but you do not remember yet that it once was so.
あなたが聖霊の声を聞くなら、あなたは気分がよくなるはずです。なぜなら、そのとき、あなたは自分にも愛に満たされることが可能だと思えるからです。しかし、あなたはまだ、かつては自分が愛に満ち溢れていたことまでは思い出していません。
And it is in this remembering that you will know it can be so again.
そして、かつては自分が愛に満ち溢れていたことがあるということを思い出せれば、あなたは自分が再び愛に満ち溢れることが可能だとわかるはずです。
What is possible has not yet been accomplished.
可能であるということは、それがまだ成就されてはいないということです。
Yet what has once been is so now, if it is eternal.
しかし、もしそれが永遠のものだとしたら、一度でも存在したものは今もそのまま存在しているはずです。
When you remember, you will know that what you remember is eternal, and therefore is now.
あなたが思い出すとき、あなたは自分が思い出しているものは永遠のものであり、それゆえ、それは今も存在していると知るでしょう。

4. You will remember everything the instant you desire it wholly, for if to desire wholly is to create, you will have willed away the separation, returning your mind simultaneously to your Creator and your creations.
あなたが心の底からすべてを望んだ瞬間、あなたはすべてを思い出すでしょう。というのも、もし全面的に望むことが創造することであるなら、あなたは分離状態を去らせると意図したのであり、あなたの心を同時に、大いなる創造主とあなたが創造したものたちの許へと戻すことになるからです。
Knowing Them you will have no wish to sleep, but only the desire to waken and be glad.
自らの創造主と自らが創造したものたちのことを知ったなら、あなたは眠りたいという願望などまったく抱かないようになり、ただ目を覚まして喜びたいとだけ切望するようになるはずです。
Dreams will be impossible because you will want only truth, and being at last your will, it will be yours.
そうなれば、夢見ることなど不可能になるでしょう。なぜなら、あなたは真理だけを望むようになり、ついに真理があなたの意図するものとなるので、真理はあなたのものとなるはずだからです。


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