T8-6 神の宝物
What profit is there for one to gain the whole world and forfeit his life?
たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失うなら、彼にどんな益があるというのか。
What could one give in exchange for his life?
どんな代償を支払おうとも自分の命を買い戻すことはできないのだから。

THE GOSPEL ACCORDING TO MARK
イエス・キリスト(マルコによる福音書第8章36、37節)
The Parables of the Hidden Treasure and the Pearl
隠された宝と真珠のたとえ
The kingdom of heaven is like treasure hidden in a field.
天の王国は畑の中に隠された宝物のようなものだ。
When a man found it, he hid it again, and then in his joy went and sold all he had and bought that field.
ある人がその宝を見つけたとき、彼はそれを畑の中に再び隠して、それから、彼は喜びながら、帰って自分の全財産を売り払ったお金でその畑を買い取った。
Again, the kingdom of heaven is like a merchant looking for fine pearls.
また、天の王国は、真珠を探す商人のようなものだ。
When he found one of great value, he went away and sold everything he had and bought it.
商人が大きな真価を隠し持つ真珠を見つけたとき、彼は帰って自分の全財産を売り払ったお金でその真珠を買う。

Matthew
イエス・キリスト(マタイによる福音書第13章44ー46節)

今回はテキスト第八章から「神の宝物」という一節をご紹介します。
神の宝物と放蕩息子の喩え
神の宝物は、もちろん神の子です。
本節では、有名な放蕩息子の喩え話が出てきます。
ルカによる福音書 - 15章11~
このお話では、放蕩息子は、好き放題に放蕩のかぎりを尽くし、裕福な境遇から下賤な窮境に身をやつして、罪を犯した自分は立派な父の前に顔を出す価値もないと自己を卑下するまでに至りますが、どうしようもなくなって、なんとか父のもとに帰って卑しい自分を召使いのひとりとして扱ってほしいと告げますが、父は以前と同じように大切なわが子として迎え入れて祝福します。
それは、この父親にとって放蕩息子自身が宝であったので、息子の自己認識など父にとって取るに足らないものだったからです。
この放蕩息子は神の子を例えたものですが、実際のところ、神の子の自己卑下は、この放蕩息子どころではない狂気の沙汰に陥っていて、自分が誰なのかわからないばかりか、自分を無数の卑小な存在に分裂させて、それらの生き物になりきって自分を貶めるまで至っています。
子には自由意志があり無限の思考の力もあるので、間違った創造力の用い方によって、神の子は自分の心を幽閉することすらできてしまうからです。
それでも、神の子にできるのは、自分の心を閉ざして引きこもって妄想することだけで、いくら妄想をたくましくしても、彼が神の子であるという事実を変えることも、神に授かった自由意志と無限の創造力を失うこともできません。
神にとって、神の子は、永遠に大切な宝物のままです。
親の心子知らず
「It cannot be contradicted by thought.
大いなる思考である神の意志が、小さな心の抱く思考によって覆されるはずがありません。
God does not contradict himself, and his sons, who are like him, cannot contradict themselves or him.
神が自己矛盾することはありません。だから、神と同じものである神の子たちには、自分たち自身や神と矛盾することなどできません。
Yet their thought is so powerful that they can even imprison the mind of God's Son, if they so choose.
しかし、神の子たちの思考の力はあまりにも強力なので、もし彼らがそうすることを選ぶなら、彼らには神の子の心を幽閉することすらできてしまいます。
This choice does make the Son's function unknown to him, but never to his Creator.
もし彼らがこうすることを選ぶなら、神の子の役割が彼らにはわからなくなってしまいます。とはいえ、決して彼の創造主にとってまで神の子の役割がわからなくなってしまうわけではありません。
And because it is not unknown to his Creator, it is forever knowable to him.
そして、子の役割は創造主にまで不詳になってしまうわけではないので、それはいつでも子にとって知ることのできるものなのです。」
放蕩息子は、父の真意など思いもよらず、自分には父のもとに戻る資格などないとひとり決めしていましたが、私たちも、独善的に神の意志を決めつけて、これほど取り返しのつかない大罪を犯した自分は間違いなく神から報復されると恐れたり、恐怖を覆い隠すために、神は死んだとか、神などもともといないとか、自分を無理やり納得させるための屁理屈や空想をでっち上げて破れかぶれの混乱状態に陥っています。
私たちに必要なのは、「私のために父が抱いてくれている大いなる意志を知りたいと私は望んでいるだろうか」と自問してみることです。
私たちには手を差し伸べてくれる頼もしい偉大な兄がいる
私たちは、自分が無価値な塵のような存在でしかなく、とうてい神の宝であるはずがないと思っています。
けれど、私たちには頼りになる偉大な兄イェシュアがいます。
私たちは、自分が神の宝であるはずがないとしか思えなくても、イェシュアが神の宝であることなら容易に信じられます。

「You stand below me and I stand below God.
あなたたちは私の下にいて、私は神の下にいます。
In the process of "rising up," I am higher because without me the distance between God and man would be too great for you to encompass.
『昇天』のプロセスにおいて、私はあなたたちよりも高みにいます。なぜなら、私がいなければ、神と人との間の隔たりがあまりにも大きすぎて、あなたたちには乗り越えられなくなってしまうからです。
I bridge the distance as an elder brother to you on the one hand, and as a Son of God on the other.
私は、一方では、あなたたちの兄として、他方では、神の子として、その隔たりに橋を架けます。
My devotion to my brothers has placed me in charge of the Sonship, which I render complete because I share it.
兄弟たちへの深い愛によって、私は神の子全体の救済の任に就きました。そして、私は神の子としての身分を共有するがゆえに、神の子を完全にするために尽くすのです。」(T1-2 啓示と奇跡はどう違うの?時間とはどんな関係にある? 4.)
自力でがんばろうとはせずにイェシュアに助けてもらうという意識を
イェシュアは、神がわが子に定めた価値を神と共有しており、その知識を私たちと分かち合おうとしてくれています。
私たちは、自分が神の子であることを直接思い出したり信じたりすることはできなくても、イェシュアが神の子であり、イェシュアが私たちを導いてくれる偉大な先達であり兄であることなら信じられます。
イェシュアが同胞であるなら、イェシュアの父は私たちの父でもあり、イェシュアを信じることを介して、私たちは自分が神の子であることを思い出すことができます。
神にとって子である私たち自身が宝であり、私たちにとっては、私たちを望む神の意志こそが宝です。

テキスト第八章
VI. The Treasure of God
六 神の宝物
1. We are the joint will of the Sonship, whose Wholeness is for all.
私たちは、神の子全体がひとつに結び合わさった意志です。神の子の完全さは全員のためにあります。
We begin the journey back by setting out together, and gather in our brothers as we continue together.
私たちは、一緒に出発することによって神の下へと戻る旅路を辿りはじめました。そして、私たちはともに旅を続けながら、兄弟たちを集めてゆきます。
Every gain in our strength is offered for all, so they too can lay aside their weakness and add their strength to us.
私たちが自らの力を増すたびに、その力は兄弟みんなに差し延べられ、それによって、彼らもまた自分の弱みを捨て去って、私たちに彼らの力を加えられるようになります。
God's welcome waits for us all, and he will welcome us as I am welcoming you.
私たちみんなを歓迎しようと神が待ち受けてくれています。そして、私があなたを歓迎しているように、神も私たちを歓迎してくれるでしょう。
Forget not the Kingdom of God for anything the world has to offer.
たとえこの世界が何を差し出そうとも、そんなもののために、神の王国を忘れてしまわないようにしなさい。
2. The world can add nothing to the power and the glory of God and his holy sons, but it can blind the sons to the Father if they behold it.
この世界は、神とその聖なる子らが持つ力と栄光に、何も加えることはできません。しかし、もし神の子たちがこの世界に目を向けるなら、この世界は彼らを眩惑して大いなる父を見えなくさせることができます。
You cannot behold the world and know God.
あなたは、この世界を眺めていながら、神を知ることはできません。
Only one is true.
この世界と神の一方だけが真実だからです。
I am come to tell you that the choice of which is true is not yours to make.
私がやってきたのは、どちらが真実なのかあなたが選べるわけではない、とあなたに告げるためです。
If it were, you would have destroyed yourself.
もしその選択をあなたが下せたとしたら、あなたはとっくに自分自身を破滅させていたことでしょう。
Yet God did not will the destruction of his creations, having created them for eternity.
しかし、神は創造物を永遠のものとして創造したがゆえに、自ら創造したものたちが破滅することを意図しませんでした。
His will has saved you, not from yourself but from your illusion of yourself.
神の意志は、あなたを自分自身からではなく、あなたの自分自身についての錯覚から救ってくれたのです。
He has saved you for yourself.
神は、あなた自身に代わって、あなたを救ってくれたのです。
3. Let us glorify him whom the world denies, for over his Kingdom the world has no power.
この世界が拒絶する神を私たちで讃えましょう。なぜなら、この世界は神の王国に対して何の力も及ぼすことができないからです。
No one created by God can find joy in anything except the eternal; not because he is deprived of anything else, but because nothing else is worthy of him.
神によって創造された者は誰も、永遠なるもの以外の何ものにも喜びを見出すことはできません。それは、彼が永遠なるもの以外を剥奪されているからではなくて、永遠なるもの以外のどんなものも彼にはふさわしくないからです。
What God and his sons create is eternal, and in this and this only is their joy.
神と神の子らが創造するものは永遠のものです。そして、このことの中に、そして、ただこのことの中にのみ、神と子らの喜びがあります。

4. Listen to the story of the prodigal son, and learn what God's treasure is and yours:
放蕩息子のたとえ話に耳を傾けて、神の宝が何であり、自分の宝が何であるのか、それを学んでくだい。
This son of a loving father left his home and thought he had squandered everything for nothing of any value, although he had not understood its worthlessness at the time.
愛情深い父親を持つこの息子は、郷里を出奔してから、自分が何の価値もないもののためにすべてをふいにしてしまったと思いました。もっとも、浪費している当時はその無価値さを彼は理解していなかったわけですが。
He was ashamed to return to his father, because he thought he had hurt him.
そのあと、彼は父親の許に戻るのを後ろめたく思っていました。というのも、彼は、自分が父親の感情を害してしまったと思っていたからです。
Yet when he came home the father welcomed him with joy, because the son himself was his father's treasure.
ところが、彼が家に戻ったとき、父親は彼を喜んで迎え入れてくれました。それは、その息子自身がまさに父親にとっての宝だったからです。
He wanted nothing else.
その父親は、わが子のほかには何も望んでいなかったのです。
5. God wants only his son because his son is his only treasure.
神は、ただわが子だけを望んでいます。なぜなら、神の子が神の唯一の宝だからです。
You want your creations as he wants his.
神がわが子を望むように、あなたは自分が創造したものたちを望んでいます。
Your creations are your gift to the Holy Trinity, created in gratitude for your creation.
あなたの創造したものたちは、あなたが自らを創造してもらったことへの感謝の念から創造した、あなたから聖なる三位一体への贈り物なのです。
They do not leave you any more than you left your Creator, but they extend your creation as God extended himself to you.
あなたが自らの大いなる創造主の下を離れていないのと同じように、あなたが創造したものたちもあなたの許から離れてはいません。しかし、神が自らをあなたに拡張したように、あなたの創造したものたちも、あなたの創造を拡張します。
Can the creations of God himself take joy in what is not real?
ほかならぬ神の創造物が、現実ではないものに喜びを見出すことなどできるでしょうか。
And what is real except the creations of God and those that are created like his?
そして、神が創造したものと、神の創造物と同じものとして創造されたものたち以外のいったい何が実在するでしょうか。
Your creations love you as you love your Father for the gift of creation.
あなたが創造という贈り物を授けてくれた大いなる父を愛するように、あなたが創造したものたちも、あなたのことを愛しています。
There is no other gift that is eternal, and therefore there is no other gift that is true.
存在する永遠のものである贈り物はそれだけです。したがって、神の創造したあなたとあなたの創造したものたち以外には、本当の贈り物は何もないのです。
How, then, can you accept anything else or give anything else, and expect joy in return?
そうだとすれば、どうしてあなたは、それ以外のものを受け入れたり、それ以外のものを与えたりしておきながら、その見返りに喜びを期待できるでしょうか。
And what else but joy would you want?
それに、あなたは喜び意外にいったい何を望むというのでしょうか。
You made neither yourself nor your function.
あなたは、あなた自身もあなたの役割も作り出しはしませんでした。
You made only the decision to be unworthy of both.
あなたはただ、あなた自身とあなたの役割の両方にとってふさわしくない存在になろうとする決断を下したにすぎません。
Yet you cannot make yourself unworthy because you are the treasure of God, and what he values is valuable.
それでも、あなたには、自分自身を無価値なものに作り変えることなどできません。なぜなら、あなたは神の宝であり、神が大切にするものは価値あるものだからです。
There can be no question of its worth, because its value lies in God's sharing himself with it and establishing its value forever.
神の宝に価値があることに疑いの余地はありません。なぜなら、神の宝の価値は、神が神自身を神の宝であるあなたとともに分かち合うことで、あなたの価値を永遠に確立したことにあるからです。

6. Your function is to add to God's treasure by creating yours.
あなたの役目は自分の宝を創造して、神の宝に加えて増大させることにあります。
His will to you is his will for you.
神があなたに対して意図することは、あなたのために神が意図することです。
He would not withhold creation from you because his joy is in it.
神はあなたが創造するのを抑制するようなことはしません。なぜなら、あなたが創造することの中にこそ、神自らの喜びがあるからです。
You cannot find joy except as God does.
あなたは神が喜びを見出すようにする以外に、喜びを見出すことはできません。
His joy lay in creating you, and he extends his fatherhood to you so that you can extend yourself as he did.
あなたを創造することに神の喜びがあります。そして、神は、神がそうしたようにあなたも自分自身を拡張できるようにと、あなたに神の父性を拡張してくれているのです。
You do not understand this because you do not understand him.
あなたは神を理解していないので、このことがわかりません。
No one who does not accept his function can understand what it is, and no one can accept his function unless he knows what he is.
自分の役割を引き受けていない者は誰も、自分の役割が何なのか理解できません。そして、自分が何者なのかを知るまでは、誰も自分の役割を引き受けることはできません。
Creation is the Will of God.
創造こそ神の大いなる意志です。
His will created you to create.
神の意志は、創造するようにとあなたを創造しました。
Your will was not created separate from his, and so you must will as he wills.
あなたの意志は神の意志と切り離して別に創造されたわけではありません。だから、あなたは必ず神が意図するように意図します。
7. An "unwilling will" does not mean anything, being a contradiction in terms that actually means nothing.
「不本意な意志」は何も意味しません。なぜなら、それは名辞矛盾であるので、実際には何も意味しないからです。
When you think you are unwilling to will with God, you are not thinking.
あなたが神とともに意図するのは不本意だと思うとき、実はあなたは考えていないのです。
God's Will is Thought.
神の大いなる意志は、大いなる思考です。
It cannot be contradicted by thought.
大いなる思考である神の意志が、小さな心の抱く思考によって覆されるはずがありません。
God does not contradict himself, and his sons, who are like him, cannot contradict themselves or him.
神が自己矛盾することはありえないので、神と同じものである神の子たちには、自分たち自身や神と矛盾することなどできないからです。
Yet their thought is so powerful that they can even imprison the mind of God's Son, if they so choose.
しかし、神の子たちの思考の力は本当に強力なので、もし彼らがそうすることを選ぶなら、彼らには神の子の心を幽閉することすらできてしまいます。
This choice does make the Son's function unknown to him, but never to his Creator.
もし彼らがこうすることを選ぶなら、神の子の役割が彼らにはわからなくなってしまいます。とはいえ、子の選択によって、神の子の創造主までわが子の役割が何なのかわからなくなってしまうわけではありません。
And because it is not unknown to his Creator, it is forever knowable to him.
そして、子の役割は創造主にまで不詳になってしまうわけではないので、子はいつでも自らの役割を知ることができます。

8. There is no question but one you should ever ask of yourself;
あなたが自分自身に尋ねるべき質問はたったひとつだけです。
--"Do I want to know my Father's Will for me? "
それは、「私のために父が抱いてくれている大いなる意志を知りたいと私は望んでいるだろうか」という質問です。
He will not hide it.
父なる神がその意志を隠そうとすることはありません。
He has revealed it to me because I asked it of him, and learned of what he had already given.
神は私にそれを明らかにしてくれました。なぜなら、私は神にそれを尋ね、神がすでにその意志を授けてくれていたことを学んだからです。
Our function is to work together, because apart from each other we cannot function at all.
私たちの役目は一緒に働くことです。なぜなら、お互いに別々に離れていたのでは、私たちはまったく役目を果たすことができないからです。
The whole power of God's Son lies in all of us, but not in any of us alone.
神の子のすべての力は私たちみんなの中にあるのであって、私たちのうちの誰かだけの中にあるわけではありません。
God would not have us be alone because he does not will to be alone.
神は、私たちをひとりきりにしてはおきません。なぜなら、神は孤独になることなど意図しないからです。
That is why he created his son, and gave him the power to create with him.
だからこそ、神はわが子を創造し、そして、その子に自らとともに創造するための力を与えたのです。
Our creations are as holy as we are, and we are the sons of God himself, as holy as he is.
私たちの創造するものたちは、私たちと同じように神聖なるものです。そして、私たちは、神と同じように神聖な神自身の子供たちなのです。
Through our creations we extend our love, and thus increase the joy of the Holy Trinity.
私たちが創造するものを通して、私たちは自分たちの愛を拡張します。こうすることで、私たちは聖なる三位一体の喜びを増すことになります。
You do not understand this, because you who are God's Own treasure do not regard yourself as valuable.
あなたはこのことを理解していません。なぜなら、あなたこそが神が何より大切にする宝だというのに、あなたは自分自身のことを価値ある存在だとみなしていないからです。
Given this belief, you cannot understand anything.
こんな信念を抱いているかぎりは、あなたは何も理解できません。
9. I share with God the knowledge of the value he puts upon you.
神自身があなたに定めた真価についての知識を私は神と分かち合っています。
My devotion to you is of him, being born of my knowledge of myself and him.
私が全身全霊を捧げるあなたへの愛は、神に由来します。なぜなら、それは私の自分自身と神についての知識から生まれるものだからです。
We cannot be separated.
私たちは別々に離れていることなどできません。
Whom God has joined cannot be separated, and God has joined all his sons with himself.
神がひとつに結び合わせた者たちを分離させることなどできないし、神はすべての神の子たちを自分自身とひとつに結び合わせているからです。
Can you be separated from your life and your being?
あなたが、あなたの生命とあなたの実在から切り離されてしまうことなど可能でしょうか。
The journey to God is merely the reawakening of the knowledge of where you are always, and what you are forever.
神への旅路とは、ただ単に、あなたがつねにどこにいるのか、そして、あなたは永遠に何者であるのか、という知識を呼び覚ますことにすぎません。
It is a journey without distance to a goal that has never changed.
それは、一度も変更されたことのない目的地へと向かう道のりのない旅路です。
Truth can only be experienced.
真理は、ただ体験することしかできません。
It cannot be described and it cannot be explained.
真理を描写することはできないし、真理を説明することもできません。
I can make you aware of the conditions of truth, but the experience is of God.
私は、真理に到達するための条件をあなたに気づかせてあげられます。それでも、真理の体験自体は、神から来るものです。
Together we can meet its conditions, but truth will dawn upon you of itself.
私たちは一緒に、真理を知るための条件を満たすことができます。もっとも、真理は、自ずからあなたに姿を現すでしょう。

10. What God has willed for you is yours.
神があなたのために意図したものは、あなたのものです。
He has given His will to his treasure, whose treasure it is.
神は自らの意志を自らの宝であるあなたに与えてくれています。そのあなたにとっては、神の意志こそが宝です。
Your heart lies where your treasure is, as his does.
神の心が神の宝のあるところにあるように、あなたの宝があるところに、あなたの心が見出されます。
You who are beloved of God are wholly blessed.
神の愛し子であるあなたは完全に祝福されています。
Learn this of me, and free the holy will of all those who are as blessed as you are.
このことを私から学び、そして、あなたと同じように祝福されている者たちみんなの神聖な意志を解放してください。

