T11-1 父性という贈り物


So look at your brother, this day.
今日、あなたの兄弟を見てください。

Look at any of them, and all of them, and simply say--
兄弟の誰を見ても、彼ら全員に、ただこう言うのです。

"I would give everything to you, in gratitude, for all of it is mine.
「万物はことごとく私のものなのだから、感謝の印に、私はすべてをあなたにあげましょう。

For I have the gift of the Fatherhood of God, which is God Itself.
というのも、私は神から父性という贈り物をもらっており、それは神ご自身のことだからです。

And because I have the gift of God, that is what I am.
つまり、私は神という贈り物を得ているので、神は「私である」のです。

And in order to remain God, the perfect being that I am, I will simply give without limit, and without restriction."
そして、「私である」完璧な実在としての神であり続けるために、私はただひたすら、はてしなく、そして無条件に、与え続けるつもりです。」

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イエス・キリスト(Brent Haskell; THE OTHER VOICE p.215より)

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To regret the exchange of earthly pleasures for the joys of Heaven is as if the groveling caterpillar should lament that it must one day quit the nibbled leaf to soar aloft and flutter through the air, roving at will from flower to flower, sipping sweet honey from their cups, or basking in their sunny petals.
地上の快楽を天国の歓喜に交換することを惜しむのは、まるで草木を這い回る芋虫が、空中に高く舞い上がって、花から花へと羽ばたいて、花の甘い蜜を吸ったり、日当たりのよい花びらで日向ぼっこしたりするために、自分がいつか葉っぱを齧るのを断念しなければならないことを嘆き悲しむようなものだ。



Anne Bronte
アン・ブロンテ



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今回はテキスト第十一章から「父性という贈り物」という一節をご紹介します。


父性と権威問題

"Fatherhood"「父性」は、奇跡のコースの重要概念のひとつです。

父性には、父親であること、父親として子供に対して果たすべきと期待される役割という意味合いがあります。

父性に関連するテーマとしては、権威問題(T3-6 価値判断と権威問題)があります。




創造のプロセス

父性は、神の創造のプロセスを表現するものです。

創造は、光の拡張であり、光源は自らと同質の純粋な光を拡張し、拡張された光は、また自らと同質な純粋な光を拡張する、という拡張の連鎖が無限に続きます。

白光は、色んな色を排除した結果無色になるわけではなく、逆に、すべての可視光線を包摂する完璧な有の状態にあって、光の三原色が均等なバランスでブレンドされた結果、無色になるという仕組みで無色になっているとういことでした(レッスン326「私は永遠に神の大いなる結果だ」)。

神という光源は、すべての潜在性を包含する白光であり、神の子という光は、この光源の宿す無限の多様性を秘めた喜びを拡張するという機能を果たす神の共同創造者として神に創造されました。

創造、光の拡張がどのようなものかについて、私たちには想像してみることしかできません。


創造を想像することしかできない私たちには騒々しい世界のほうが天国よりも魅力的に思えてしまう

単なる白光が拡がり続けるだけのさまを思い描いてみると、そこに平安はあっても、面白みがなく、天国はつまらない世界なんじゃないかと素朴に思ってしまいます。

「2. The constancy of joy is a condition quite alien to your understanding.
 絶えることのない喜びを抱き続けることは、あなたにはきわめて理解しがたい状態です。

 Yet if you could even imagine what it must be, you would desire it although you understand it not.
 しかし、不断の歓喜がどんなものか想像できさえすれば、あなたは、たとえ自分にそれが理解できなくても、絶え間のない喜びを切望するはずです。

 The constancy of happiness has no exceptions; no change of any kind.
 絶えることのない幸せには、いかなる例外もありません。また、いかなる種類の変化もありません。

 It is unshakable as is the Love of God for his creation.
 それは、神が自ら創造したものに対して抱く大いなる愛と同じように、揺るぎないものだからです。」(T21-8 内面の変化)

このことを、次のようにパーサが絶頂がずっと続く状態だと説明してくれても、正直あまりピンとは来ないという方も多いのではないでしょうか。


完璧なオーガズムを想像してと言われても単調なイメージしかできない

「  パーサ:天国には違いもなければ変化もないの。

       すべてが恒常的で一定。そうじゃないと完璧な信頼なんかできなくて、めちゃくちゃになってしまうでしょ。

   ゲイリー:なんか退屈そうだな。

   パーサ:それじゃ聞くけど、ゲイリー、セックスって退屈?完璧なオーガズムを想像してごらんなさい。

       ただ、その絶頂感には終わりがないの。ものすごく力強い激しいままで永遠に続くのよ。

   パーサ:肉体的なセックスなんて、天国という信じられない歓喜の足元にも及ばないわ。

       神との一体化の喜びと比べたら、お粗末なまがいものに過ぎない。

       それなりに良い思いをさせて身体やセックスの世界にあなたがたの感心を向けさせておくための

       偽りの偶像ってところね。麻薬にそっくりでしょ。

       でも、天国は永遠に続く完璧な信じ難いほどのエクスタシーなのよ。」



Gary R. Renard
ゲイリー・R.レナード(「神の使者」より引用 P.23)

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この世界にいるかぎり、エゴの観点を離れることは難しく、この天国の歓喜を理解することは困難です。

絶頂が持続するエクスタシーという説明では、かえって面白みのない単調な楽園に飽き飽きしてきて、「神との対話」の神が語るような、自分を体験的に知りたいという神(コースでいうなら神の子)の欲求が宇宙(幻想世界)を生み出したという説明に納得できてしまいます。


当の神の子自身、満たされた状態がつまんなくなって出奔したのかも(笑)

これが放蕩息子が出奔した理由であり、父の下に帰ってとことん悔いたあとでも、いくらでも懲りずに旅をして体験をしたいという欲求が湧いてこないとも言い切れない理由です。


夜は、二人で、よく長い間はなしあった。バスチアンは、ファンタージエンで経験したことをみなはなした。ペレリンのこと、グラオーグラマーンのこと、サイーデのこと、そして自分が重傷を負わせたもしかすると殺してしまったのかもしれないアトレーユのことも。

「ぼく、みんなまちがったことをしてしまった。」バスチアンはいった。「みんな、考えちがいをしていたんです。月の子は、ぼくにたくさんのものをくださったのに、ぼくはそれでもって、自分にもファンタージエンにも、わるいことばっかりしてしまったんです。」

アイゥオーラおばさまはバスチアンを長いこと見つめていたが、やがていった。

「いいえ、わたしはそう思わないわ。あなたは望みの道を歩いてきたの。この道は、けっしてまっすぐではないのよ。あなたも大きなまわり道をしたけれど、でもそれがあなたの道だったの。どうしてだか、わかるかしら?あなたは、生命の水の湧きでる泉を見つければ、帰れる人たちの一人なの。そこは、ファンタージエンの一番深く秘められた場所なのよ。そこへゆく道は、簡単ではないわ。」

そしてしばらく口をつぐんでから、またことばをついだ。

「そこへ通じる道なら、どれも、結局は正しい道だったのよ。」

それを聞くと、バスチアンはいきなり泣きだした。なぜなのか、自分でもわからなかった。胸の中で固くなっていたわだかまりがとけ、涙になって流れだしたような気持だった。すすりあげ、しゃくりあげ、あとからあとから、とめどもなく涙が流れた。アイゥオーラおばさまはバスチアンを膝に抱きあげ、やさしくやさしくなでてくれた。バスチアンはおばさまの胸の花の中に顔をうずめて、思う存分、泣いた。泣いて泣いて、疲れるまで泣いた。



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ミヒャエル・エンデ(「はてしない物語」より)

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とにかく父は放蕩息子を咎めたりせず暖かく迎え入れてくれる

なにかにハマる状態(アディクション レッスン290「私に見えるのは自分が今幸福であることだけだ」)に陥って自分を見失うことが問題であって、放蕩息子がかつての失敗を踏まえて反省し、父とのつながりを保ったまま、より父の蔵を増すために成長(拡張)するために我を失わずに旅をするのであれば、そのことを父は咎めたりせずにむしろ歓迎するのではないでしょうか。

上記のように、白光は無ではなくすべてを秘めた究極の有であり、神は、自らの無限の可能性を顕現すべく子を創造したのだとしたら、さまざまな色や形が織りなす美しい宇宙が開闢するのを神は望みこそすれ制限したりはしないのではないでしょうか。



時間の花を美しく咲かせることを否定する必要はない

ミヒャエル・エンデの「モモ」で、主人公モモがマイスター・ホラのところに行った際に、モモがマイスター・ホラから見せてもらう「時間の花」、「はてしない物語」で、主人公バスチアンが女王幼心の君から渡されたファンタージエンの最後のかけらである砂粒が種となって芽吹き生い茂って多様な色彩の美しい植物で満たされた「夜の森ペレリン」は、永遠と無限に通じる時空が美しく花開く情景を描いています。

神の子の創造を、無味乾燥な光の勢力拡大や完璧なオーガズムがが永遠に持続することとしてイメージするのは、ややもすれば、真の創造を知らず想像することしかできない私たちにかえって矮小化した捉え方をさせてしまいかねないような気がします。



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もし、毎日が同じだったら、われわれは退屈して、すぐに人生に飽きてしまうでしょう。天国も同じです。もし、毎日が同じなら、われわれはそれを求めないでしょう。われわれは変化を楽しんでいるのです。天国についての型にはまった固定観念はすべて間違いです。もし天国がそのような退屈なものだったら、聖者たちはみな、少しでも変化のある地上に戻りたいと願うでしょう。天国も無限に変化しています。しかも、地上の変化がしばしば苦痛を伴うのに対して、天国の変化はたえず新鮮な喜びをもたらします(「人間の永遠の探究」124ページ)

Paramahansa Yogananda
パラマハンサ・ヨガナンダ





むしろ、無限の可能性を宿す神という種を美しい姿かたちとして展開させて封じ込められようのない一者の可能性をあらゆる面で解き放つこととしてダイナミックなイメージで捉えたほうが光の拡張という本質を持つ創造にふさわしいのではないでしょうか。

コースが幻想として否認する時間や空間は、私たちが兄弟との間に保とうとする隔たり、分離幻想が姿を変えたものだということでした(T26-8 救いはもう、済んでいる)。

分離を投影しない愛に結ばれた一体性の中で展開する時空的な広がりは、永遠と無限の別の様相といえると思います。


私たちの抱く自由意志幻想はお釈迦様の手のひらの上で得意になっている孫悟空のようなもの

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白光の中に含まれている多様な光のスペクトル(波長によって特定の色を持つ帯域)は、分離幻想に惑わされると、自分の色は、自分独自のものだと信じ込むことになります。

私たちも、自分が個性を持ち、神の意志とは違う独自の意志を持って、自分だけのプライベートな思考ができているつもりでいます。

しかし、神の意志はすべての色を含む白光のように、すべての意志を包含する意志であり、私たちが自分独自の意志を持てていると思う状態は、白光にフィルターをかけて、特定のスペクトルを通さないようにして、光に色がつく状態を作り出したのと同じで、本来の無限の意志を狭めて矮小化した結果でしかないということです。

つまり、神の意志とは異なる独自の意志を持つことができているという感覚はとんでもない錯覚で、神の意志という無限の色が交じり合った状態から特定の一色の一点だけにフォーカスを当てただけだということです。


白光抜きでは色は存在しえず、フィルターで完全に光を通さない状態は真っ黒な闇となって無になるほかないのだから、私たちは神の意志の中のごく小さな一点にまで自分を絞り込むことはできても、神の意志ではない意志を持つことなどそもそも不可能だということです。

そして、色によい色と悪い色があるわけではないように、私たちの個性によいも悪いもありません。


美しい絵の一部になりそこねるのは残念

問題は、自分が他から分離した独自の存在だという錯覚、つまり、エゴに囚われてアディクションに陥っているせいで、錯覚がなければ、神の意志と同じ神の子が神の顕現として時空を展開して描くことができていたはずの美しい絵の一部になることができなくなっていることです。

パソコンの液晶モニターで、ドット抜け(欠け、落ち)という画面上のピクセルがPCからの指定通りに光らない、または、消えないという病理事象が稀に生じます。

私たちは、このドットのようなもので、エゴに囚われてドット抜けを起こしているかぎり、本来、神の意志が思い描く意図どおりの光を放って創造の一端を担うことができなくなります。


液晶モニターの仕組み

液晶モニターの仕組みは、神の意志と私たちの意志について考える素材として参考になると思うので、簡単に紹介しておきます(しくみかん)。


最近はやりの有機ELモニターは、たくさんのピクセルという発光する点の集合体で構成されます。ピクセルは3つのサブピクセルで構成され、赤、緑、青、RGBの光の三原色がまとまって、ひとつのピクセルとなります。

有機ELに使われている有機化合物は電圧をかけることで発光するので、信号によって適切な電圧をかけることで、ディスプレイの色調や光の明度をコントロールします。

私たちの学習の素材としては、有機ELよりも、液晶モニターの仕組みのほうが参考になりそうです。

液晶は個体と液体の二面的な性質を併せ持ち、電圧をかけると回転するという特性があり、電圧をかけることで向きが変わることを利用して、液晶の層を「偏光板」というスリット状になった層で挟むことで、バックライトの光を通したり遮ったりする「シャッター」のように使うことができます(偏光板のスリットと同じ方向に向くときには光が透過し、横に向くときには遮断されるという仕組み)。

このように、液晶モニターでは、ピクセルは有機ELのような発光体ではなく、液晶画面の背後のバックライトが光源となり、バックライトの前に置かれたピクセルの発光状態を液晶でコントロールし、ピクセルごとの3つのシャッターの開閉によって、赤、緑、青(RGB)のカラーフィルターを通して投影する色をコントロールします。

有機ELと異なる液晶の特徴は、つねに光っている3色のフィルターが付いた3種類の光源について、電圧を変えて輝度に強弱をつけたり、個別にシャッターで隠すことで表示をコントロールする点です。


エゴをあまり敵視しすぎないでエゴの一枚上手を行く

ともすれば、コースがあまりにエゴはダメよとエゴを悪者仕立てするために、エゴを抹殺すべき仇敵のように解釈して、光源の前に置かれた液晶パネルやフィルター自体がエゴとして悪であり、消滅させるべきものという捉え方になりがちだと思います。

けれど、上に述べたように、ドットが光って色を表現することが悪いわけではなく、本来指定された光り方ができなくなって独自に暴走して勝手に光ったり勝手な色を発したりしている病理状態が問題なのだとしたら、エゴとは、この病理状態、つまり、本来指定されたとおりに光れなくなっているドット抜け状態でしかなく、コミュニケーションの途絶を指すものでしかないというべきかもしれません。

あまりエゴを嫌いすぎて、「憎たらしいエゴめ!」となることは、実在しないはずのエゴを実在に格上げして支援する利敵行為だと捉えて、野生の狼を飼いならして有能な猟犬として活用してやろうというくらいの感覚で、厳しく躾けつつもエゴを可愛がってあげて、個性あふれる人間味までなくさないようにしたいものです。


コースを学ぶ人はみな、「神聖仮面」に変身しないよう注意すべきかも

自分のうちのエゴを排除して外に投影したエゴを取り締まってやっつけまくる「神聖仮面」に変身したエゴイストほど度しがたい偽善者はいないということを肝に銘じましょう。

主知主義の時代である現代社会では、誰もが正解を奉り、誤りや失敗を忌避するよう育ってしまうので、正義中毒から免れて成人できる人はきわめて稀です。

誰もが、放っておいても、正しさや正義には引きずられてこだわってしまうものなので、意図的に正義は脇役に過ぎないということを重々自覚しておくということが大切に思います。

意図的に愚者であろうと意識することでちょうどよいくらいかもしれません。

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自分というアバターへの自己同一化を真に脱するなら、他者と同じように自分も大切にできるはず

エゴによる束縛から真に脱したなら、エゴによる制約を受けずに自由に操縦できる運転しやすい乗り物となっている得がたいアバターとしてよりよく活用しつづけられるよう自分のアバターをないがしろにしたりせずに大切に扱うはずだし、少なくとも、イェシュアが私たちを平等に見て等しく大切に思ってくれるように、他者を平等に尊重するだけでなく、自分も同じく等しく尊重するはずです。

エゴ自体、神の愛を否認する分離幻想から生まれた産物であり、根本には神の子が抱く神の大いなる愛を求める哀訴があり、エゴに惑わされた兄弟からの攻撃を愛を求める哀訴として助けで返すべきなのだとしたら、自分のエゴに対しても愛で返してやるのが筋ではないでしょうか。

兄弟のエゴには愛で応えるのに、自分のエゴには非難・攻撃して、抑圧・否認して息の根を止めて抹殺しようとするのは、神の子のアバターたちを序列化して、自分のアバターだけを「特別」扱いしてエゴを肥え太らせてエゴを喜ばせる支援行為というべきでしょう。

神の子に真にアイデンティティーを置くならば、兄弟も「自分」も等しく愛して慈悲をかけるはずです。

この点については、T4-5 悪名高きエゴですが、打ち倒すべき強敵なのでしょうか?が参考になると思います。






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テキスト第十一章

I. The Gifts of Fatherhood
一 父性という贈り物



1. You have learned your need of healing.
 あなたは、自分が癒しを必要としていることを学んできました。

 Would you bring anything else to the Sonship, recognizing your need of healing for yourself?
 自分自身のために自分が癒しを必要としているとわかっているというのに、あなたは癒し以外の何か別のものを神の子全体にもたらそうというのでしょうか。

 For in this lies the beginning of the return to knowledge; the foundation on which God will help build again the thought system you share with him.
 というのも、自分たちが癒しを必要としていると自覚することが、知識へと回帰するための出発点になるからです。そして、この自覚を土台として、その上に、あなたが神とともに分かち合う思考システムを構築し直すのを神が助けてくれるでしょう。

 Not one stone you place upon it but will be blessed by him, for you will be restoring the holy dwelling place of his son, where he wills his son to be and where he is.
 あなたがその土台の上に置く石で、神による祝福を受けないものはひとつもないでしょう。というのも、あなたは、神の子の聖なる住処を復興するのであり、その場所こそ、神がわが子をいさせようと意図し、神の子が現にいる場所だからです。

 In whatever part of the mind of God's Son you restore this reality, you restore it to yourself.
 あなたが神の大いなる子の心のどの部分にこの現実を回復させるにせよ、あなたは自分自身に対して現実を回復させることになります。

 You dwell in the Mind of God with your brother, for God himself did not will to be alone.
 あなたは、神の大いなる心の中に自分の兄弟とともに住んでいます。というのも、神自身、ひとりきりでいることなど意図しなかったからです。



2. To be alone is to be separated from infinity, but how can this be if infinity has no end?
 ひとりきりになるのは、無限なるものから分離することです。しかし、もし無限なるものに終わりがないとすれば、どうして無限なるものから分離してひとりきりになることなどできるでしょうか。

 No one can be beyond the limitless, because what has no limits must be everywhere.
 誰も無限なるものを超越することはできません。なぜなら、限界を持たないものはどこにでも在るに違いないからです。

 There are no beginnings and no endings in God, whose universe is himself.
 神の中には、始まりもなければ、終わりもありません。神の宇宙とは神自身のことだからです。

 Can you exclude yourself from the universe, or from God Who is the universe?
 あなたに自分自身を宇宙から、つまり宇宙そのものである神から排除することなどできるでしょうか。

 I and my Father are one with you, for you are part of Us.
 私と私の大いなる父は、あなたとひとつです。というのも、あなたは私たちの一部だからです。

 Do you really believe that part of God can be missing or lost to him?
 神の一部が神から失われて、神のものではなくなることができると、あなたは本気で信じているのでしょうか。

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3. If you were not part of God, his will would not be unified.
 もしあなたが神の一部でなかったとすれば、神の意志は統一されていないことになります。

 Is this conceivable?
 神の意志が統一されていないなどということが想像できるでしょうか。

 Can part of his mind contain nothing?
 神の心の一部が無を含んでいるなどということがありうるでしょうか。

 If your place in his mind cannot be filled by anyone except you, and your filling it was your creation, without you there would be an empty place in God's Mind.
 もし神の心の中のあなたの持ち場を埋めることができる者はあなたをおいてほかになく、あなたにその持ち場を占めさせることがあなたを創造することだったなら、あなたがいなければ、神の大いなる心の中に空っぽの場所があることになります。

 Extension cannot be blocked, and it has no voids.
 拡張が阻害されることはありえないし、拡張には空虚な間隙などありません。

 It continues forever, however much it is denied.
 拡張することがどれだけ否認されようとも、そんなことには関わりなく、拡張は永久に続いてゆきます。

 Your denial of its reality may arrest it in time, but not in eternity.
 あなたが拡張が現実であることを否認するなら、時間の中でなら拡張を止めることはできるかもしれません。しかし、永遠においては拡張を止めることはできません。

 That is why your creations have not ceased to be extended, and why so much is waiting for your return.
 だからこそ、あなたの創造したものたちが拡張されることがなくなったことなど一度もないし、だからこそ、そんなにも多くのものたちがあなたの帰還を待っているのです。



4. Waiting is possible only in time, but time has no meaning.
 待つことが可能なのはただ時間の中においてだけです。しかし、時間には何の意味もありません。

 You who made delay can leave time behind simply by recognizing that neither beginnings nor endings were created by the Eternal, Who placed no limits on his creation or upon those who create like him.
 遅れをとったあなたも、ただ単に、永遠なる存在は始まりも終わりも創造しなかったのだと認めるだけで、時間をあとにすることができます。その永遠なる存在は、自らの創造物にいかなる限界も設けなかったし、自分と同じように創造するものたちにも、何の制限も課しませんでした。

 You do not know this simply because you have tried to limit what he created, and so you believe that all creation is limited.
 あなたがこのことを知らないのは、単に、あなたが神が創造したものを制限しようと試みてきたために、あなたはすべての創造物は制限されていると信じこんでいるためでしかありません。

 How, then, could you know your creations, having denied infinity?
 そうだとすると、無限というものを否認しておきながら、どうしてあなたに自分の創造したものたちを知ることができるしょうか。

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5. The laws of the universe do not permit contradiction.
 宇宙の法則は、矛盾を許しません。

 What holds for God holds for you.
 何であれ、神にあてはまることは、あなたにもあてはまります。

 If you believe you are absent from God, you will believe that he is absent from you.
 もし自分が神から離れているとあなたが信じるなら、あなたは神が自分から離れていると信じるでしょう。

 Infinity is meaningless without you, and you are meaningless without God.
 あなたなしでは無限であることは無意味であり、神なしではあなたは無意味です。

 There is no end to God and his son, for we are the universe.
 神と神の子にとって、終わりなど存在しません。というのは、私たちこそが宇宙だからです。

 God is not incomplete, and he is not childless.
 神は不完全ではないし、神が子を持たないということはありません。

 Because he did not will to be alone, he created a Son like himself.
 ひとりきりでいることを神が意図しなかったがゆえに、神は神自身に似たひとり子を創造したのです。

 Do not deny him his Son, for your unwillingness to accept his fatherhood has denied you yours.
 神に対して神の子を拒まないでください。というのは、あなたが快く神の父性を受け入れようとしないことが、あなた自身の父性を否定してきたからです。

 See his creations as his Son, for yours were created in honor of him.
 神の創造したものたちを神の子として見てください。なぜなら、あなたの創造したものたちは、神を称賛することで創造されたものだからです。

 The universe of love does not stop because you do not see it, nor have your closed eyes lost the ability to see.
 愛の宇宙は、あなたがそれに目を向けないからといって、静止することはありません。また、あなたの目が閉じているからといって、見る能力が失われてしまったわけでもありません。

 Look upon the glory of his creation, and you will learn what God has kept for you.
 神の創造物の栄光を見てください。そうすれば、あなたにも神があなたのために保持してくれていたものが何なのかわかってくるでしょう。



6. God has given you a place in his mind that is yours forever.
 神はあなたに、神の心の中に、永遠にあなたの持ち場であり続ける場所を与えてくれています。

 Yet you can keep it only by giving it, as it was given you.
 しかし、あなたは、ただその場所が自分に与えられたようにその場所を与えることによってしか、その場所を保つことはできません。

 Could you be alone there, when it was given you because God did not will to be alone?
 あなたにその場所が与えられたのは、神がひとりでいることを意図しなかったからだというのに、その場所にあなたがひとりきりでいることなどできるでしょうか。

 God's Mind cannot be lessened.
 神の大いなる心を減弱させることなどできません。

 It can only be increased, for everything he creates has the function of creating.
 神の大いなる心は、ただ増大させることしかできません。なぜなら、神が創造するすべてのものには、創造するという機能があるからです。

 Love does not limit, and what it creates is not limited.
 愛は制限しないし、愛が創造するものが制限されることもありません。

 To give without limit is God's Will for you, because only this can bring you the joy that is his and that he wills to share with you.
 限りなく与えることこそ、あなたに対する神の大いなる意志です。なぜなら、ただ無限に与えることだけが、神のものであり神があなたと分かち合おうと意図している喜びをあなたにもたらすことができるからです。

 Your love is as boundless as his because it is his.
 あなたの愛は、神の愛と同じように限りないものです。なぜなら、あなたの愛はまさに神の愛だからです。

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7. Could any part of God be without his love, and could any part of his love be contained?
 どの部分であれ神の一部に神の愛が欠けているはずがないし、どの部分であれ神の愛の一部が封じこめられるはずがありません。

 God is your heritage, because his one gift is himself.
 あなたが受け継いでいるのは、神そのものです。なぜなら、神の唯一の贈り物とは神自身のことだからです。

 How can you give except like him if you would know his gift to you?
 もしあなたが自分に対する神の贈り物を知りたいなら、あなたも神と同じように与える以外に方法はありません。

 Give, then, without limit and without end, to learn how much he has given you.
 それゆえ、神があなたにどんなに多くのものを与えてくれているか学ぶために、限りなく、そして終わりなく与えなさい。

 Your ability to accept him depends on your willingness to give as he gives.
 あなたが神を受け入れられるかどうかは、神が与えるように与えようというあなたの意欲にかかっています。

 Your fatherhood and your Father are One.
 あなたの父性とあなたの大いなる父とはひとつのものです。

 God wills to create, and your will is his.
 神は創造することを意図します。そして、あなたの意志は神の意志です。

 It follows, then, that you will to create, since your will follows from his.
 したがって、このことは、あなたも創造を意図することを帰結します。なぜなら、あなたの意志は神の大いなる意志から導かれるものだからです。

 And being an extension of his will, yours must be the same.
 そして、神の意志が拡張されたものであるがゆえに、あなたの意志は神の意志と同一のものであるに違いありません。



8. Yet what you will you do not know.
 しかし、あなたは自分が何を意図しているのか知りません。

 This is not strange when you realize that to deny is to "not know. "
 否認することが「知らずにいる」ことなのだとあなたが理解するなら、あなたが自分は何を意図しているのか知らずにいるのは奇妙なことではありません。

 God's will is that you are his Son.
 あなたが神の子であることこそ、神の意志です。

 By denying this you deny your own will, and therefore do not know what it is.
 自分が神の子であることを否認することによって、あなたは自分自身の意志を否認しています。そのために、あなたには自分の意志が何なのかわからないのです。

 You must ask what God's Will is in everything, because it is yours.
 あらゆることについて、あなたは神の大いなる意志が何なのか尋ねる必要があります。なぜなら、神の意志はあなたの意志だからです。

 You do not know what it is, but the Holy Spirit remembers it for you.
 あなたは、神の意志と同じものである自分の意志が何なのかわかっていませんが、聖霊があなたの代わりにあなたの意志を覚えていてくれます。

 Ask him, therefore, what God's will is for you, and he will tell you yours.
 だから、何があなたのための神の意志なのか聖霊に尋ねてください。そうすれば、聖霊があなたの意志が何なのか教えてくれるでしょう。

 It cannot be too often repeated that you do not know it.
 あなたが自分の意志を知らないことは、どんなに繰り返しても足りないくらいです。

 Whenever what the Holy Spirit tells you appears to be coercive, it is only because you have not recognized your will.
 聖霊があなたに告げることが強制的なものに思えるときは必ず、それはただ、あなたが自分の意志を認識していないからでしかありません。

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9. The projection of the ego makes it appear as if God's Will is outside yourself, and therefore not yours.
 エゴの投影が、まるで神の大いなる意志があなた自身の外部にあるように見せかけ、そうすることで、神の意志があなたの意志ではないように思わせています。

 In this interpretation it seems possible for God's Will and yours to conflict.
 このように解釈することで、神の大いなる意志とあなたの意志とが矛盾することが可能であるように思えてきます。

 God, then, may seem to demand of you what you do not want to give, and thus deprive you of what you want.
 そうすると、神はあなたが渡したくないものをあなたに差し出すよう強要しているように思えるし、そのために、神はあなたから、あなたの望むものを奪っているように思えてしまいます。

 Would God, Who wants only your will, be capable of this?
 あなたが意図することだけを望んでいる神に、あなたに強要したり、あなたから剥奪したりするようなことができるでしょうか。

 Your will is his life, which he has given to you.
 あなたの意志こそ神の生命であり、神はその生命をあなたに与えてくれているのです。

 Even in time you cannot live apart from him.
 時間の中でさえ、あなたは神から離れて生きることはできません。

 Sleep is not death.
 眠りに就くことは、死ではありません。

 What he created can sleep, but cannot die.
 神が創造したものは眠ることはできても、死ぬことはできません。

 Immortality is his will for his Son, and his Son's will for himself.
 不死であることこそ、神がわが子のために意図することであり、そして、神の子が自分自身のために意図することだからです。

 God's Son cannot will death for himself because his Father is life, and his Son is like him.
 神の子には、自分の死を意図することなどできません。なぜなら、神の子の大いなる父は生命そのものであり、神の子は父と同じものだからです。

 Creation is your will because it is his.
 創造こそ、神の意志なのだから、あなたの意志なのです。



10. You cannot be happy unless you do what you will truly, and you cannot change this because it is immutable.
 あなたは、自分が真に意図することをなさないかぎり、幸せにはなれません。そして、それは不変のことなので、あなたにはこのことを変えることができません。

 It is immutable by God's Will and yours, for otherwise his will would not be extended.
 自分が真に意図することをなさないかぎり幸福になれないということは、神の大いなる意志とあなたの意志によって、変更不能なものとされているのです。なぜなら、自分が真に意図することをなすという方法以外の方法では、神の意志は拡張されようがないからです。

 You are afraid to know God's Will, because you believe it is not yours.
 あなたは神の大いなる意志を知ることを恐れています。なぜなら、あなたは神の大いなる意志は自分の意志ではないと信じているからです。

 This belief is your whole sickness and your whole fear.
 あなたたちの病気のすべて、あなたたちの恐れのすべては、この神の大いなる意志は自分の意志とは違うという信念の現れです。

 Every symptom of sickness and fear arises here, because this is the belief that makes you want not to know.
 病気や恐怖のあらゆる症状や徴候は、この神の大いなる意志は自分の意志ではないという信念から生じます。なぜなら、これこそが、あなたに知らないままでいたいと望ませてしまう信念だからです。

 Believing this you hide in darkness, denying that the light is in you.
 そんなことを信じているので、あなたは闇の中に隠れて、自分の中に光があることを否認しているのです。

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11. You are asked to trust the Holy Spirit only because he speaks for you.
 あなたは聖霊を信頼するようにと求められています。それはひとえに、聖霊があなたのために語ってくれるからです。

 He is the Voice for God, but never forget that God did not will to be alone.
 聖霊は神に代わって語る大いなる声です。しかし、神はひとりきりでいることを意図しなかったことを決して忘れないでください。

 He shares his will with you; he does not thrust it upon you.
 神は、自らの意志をあなたと共有していますが、自らの意志を無理矢理あなたに押しつけるようなことはしません。

 Always remember that what he gives he keeps, so that nothing he gives can contradict him.
 つねに次のことを覚えておいてください。それは、神は自分の与えるものを自分でも保持するので、神が与えるものは何ひとつ神と矛盾するはずがないということです。

 You who share his life must share it to know it, for sharing is knowing.
 神の生命を共有するあなたは、その生命を知るにために、その生命を共有しなければなりません。というのも、共有することこそ、知ることだからです。

 Blessed are you who learn that to hear the Will of your Father is to know your own.
 あなたは恵まれています。自らの父の大いなる意志を聞き入れることが自分自身の意志を知ることだと学ぶことができているからです。

 For it is your will to be like him, whose will it is that it be so.
 あなたがこのことを学ぶことができるのは、父と同じものとなることがあなたの意志であり、父はそうなることを意図しているからです。

 God's Will is that his Son be one, and united with him in his oneness.
 神の大いなる意志は、神の子がひとつのものとなって、神の一体性の中で神とひとつに結ばれることです。

 That is why healing is the beginning of the recognition that your will is his.
 だから、癒しこそ、あなたの意志が神の意志であることを認識する始まりなのです。


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ポジ
2015/02/01 (Sun) 20:28

10

はじめまして。今回の記事と関係ないですが、いつも感謝しつつ読ませてもらってます。ワークをさせていただいておりますが、今日で51日目になりました。
奇跡のコースの翻訳しにくい文章をとてもすばらしく翻訳していらっしゃいますね。さらに英語と対になっているのが理解する上で助かります。
最近作った私のブログですが、リンクをさせていただきましたので報告を兼ねてコメントさせていただきました。

  • To 松山 健 Matsuyama Kenさん
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 ken
2015/02/01 (Sun) 22:35

Re: 10

ポジさん

コメント、どうもありがとうございます。

ワーク、取り組んでくださっているようで、ありがとうございます。

リンクしていただき、ありがとうございます。こちらも、リンクさせていただきました。

今後ともよろしくお願いします。

  • To 松山 健 Matsuyama Kenさん
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