T20-6 聖霊の神殿

2015年02月27日
テキスト第20章(神聖さのヴィジョン) 0

お前のためにチームがあるんじゃねぇ。
チームのためにお前がいるんだ!!

安西_1130115614

安西先生(井上雄彦「スラムダンク」より)





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今回はテキスト第二十章から「聖霊の神殿」という一節をご紹介します。


T2-3 祭壇はどこにある?では、修正の手はじめとして身体を神殿とみなすということが語られた

T2-3 祭壇はどこにある?では、修正の過程の第一段階として身体を神殿とみなすということが述べられます。

「Perceiving the body as a temple is only the first step in correcting this distortion, because it alters only part of it.
 身体を神殿として知覚することは、このような身体を贖罪の道具として利用できるという歪みを矯正する過程の第一段階にすぎません。なぜなら、身体を神殿として知覚することは、身体を贖罪の道具として利用できるという歪みの一部分だけを改めることだからです。」(T2-3 祭壇はどこにある?、1.)




そして、つぎの段階では、神殿は物理的なものではありえない、神殿の真の美しさは、肉眼で見ることはできず、神殿が神聖になるのは内なる祭壇である霊によるのだと語られ、身体を神殿とみなしたあとはどのように進むのかには触れられません。

「It does recognize that Atonement in physical terms is impossible.
 身体を神殿として知覚することは、たしかに物質的な面での贖罪が不可能だと認めることにはなります。

 The next step, however, is to realize that a temple is not a structure at all.
 しかしながら、次の段階で理解すべきことは、神殿とはまったく建物ではありえないということです。

 Its true holiness lies at the inner altar around which the structure is built.
 神殿の真の神聖さは、その周囲に建物が建てられている内なる祭壇にあります。」


本節では、身体ではなく関係性が聖霊の神殿だと語られる

本節では、聖霊の神殿は、身体ではなく、関係性だということが語られます。

つまり、身体を神殿として知覚するのは、エゴに従っていた際に間違って身体を贖罪の道具として利用できると信じていた誤解を矯正のための一プロセスでしかなく、さらに進んで、身体を神聖視するのはエゴの知覚であると認識して、聖霊に従って人と人との関係性を神聖視するようになるべきだということです。

「Homeless, the ego seeks as many bodies as it can collect to place its idols in, and so establish them as temples to itself.
 真の家を持たないがゆえに、エゴは、身体の中に自らの偶像を置いて、それらの身体をエゴの神殿にしようとして、できるかぎり多くの身体を集めようとします。

5. The Holy Spirit's temple is not a body, but a relationship.
 これに対して、聖霊の神殿は、身体ではなく関係性です。」

そして、この関係は、エゴが偶像崇拝のために用いる不浄な関係ではなく、聖霊が祝福する神聖な瞬間において神の子と神の真の関係性を反映させる神聖な関係です。



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テキスト第二十章

VI. The Temple of the Holy Spirit
六 聖霊の神殿



1. The meaning of the Son of God lies solely in his relationship with his Creator.
 神の子の意味は、ただ神の子と彼の創造主との関係の中だけにあります。

 If it were elsewhere it would rest on contingency, but there is nothing else.
 もし神の子の意味が創造主との関係以外のほかのどこかにあるとすれば、神の子の意味は偶然に基盤を置くことになってしまいます。しかし、神の子と創造主との関係以外には何も存在しません。

 And this is wholly loving and forever.
 それに、神の子と創造主との関係は、完全に愛に満ち溢れた永遠のものです。

 Yet has the Son of God invented an unholy relationship between him and his Father.
 ところが、神の子は、自らと大いなる父との間に不浄な関係をでっちあげてしまいました。

 His real relationship is one of perfect union and unbroken continuity.
 神の子の真の関係は、完全にひとつに結ばれて絶えることなく継続する関係です。

 The one he made is partial, self-centered, broken into fragments and full of fear.
 神の子が自ら作りあげた関係は不完全で自己中心的で、多くの断片へと分割されて恐怖に満ちたものです。

 The one created by his Father is wholly Self-encompassing and Self-extending.
 神の子の大いなる父が創造した関係は、完全に自己包括的なものであり、自己拡張してゆくものです。

 The one he made is wholly self-destructive and self-limiting.
 神の子が自分で作り出した関係は、完全に自己破壊的で、自己制限的なものです。



2. Nothing can show the contrast better than the experience of both a holy and an unholy relationship.
 神聖な関係と不浄な関係の両方の体験ほど、両者の対照性をよりよく示すものはほかに何もありません。

 The first is based on love, and rests on it serene and undisturbed.
 神聖な関係は愛に基づいており、静穏で何ものにも悩まされることなく愛を基盤にして安らいでいます。

 The body does not intrude upon it.
 神聖な関係の中に身体が割りこんでくることはありません。

 Any relationship in which the body enters is based not on love, but on idolatry.
 どんな関係であれ、その中に身体が入りこむ関係は、愛に基盤を置くのではなく、偶像崇拝に基盤を置いているのです。

 Love wishes to be known, completely understood and shared.
 愛は知ってもらい、完全に理解されて分かち合われることを望んでいます。

 It has no secrets; nothing that it would keep apart and hide.
 愛には秘密などないので、愛には隔離して隠しておこうとするものが何もありません。

 It walks in sunlight, open-eyed and calm, in smiling welcome and in sincerity so simple and so obvious it cannot be misunderstood.
 愛はしっかりと目を開けて穏やかに歓迎の笑みを浮かべながら陽光の中を歩み、本当に純粋で一目でわかる誠実さで歓迎してくれるので、愛が誤解される余地はありません。

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3. But idols do not share.
 しかし、偶像たちが分かち合うことはありません。

 Idols accept, but never make return.
 偶像は受け取りはしても、決して与え返すことはありません。

 They can be loved, but cannot love.
 偶像は愛されることはできても、愛することはできません。

 They do not understand what they are offered, and any relationship in which they enter has lost its meaning.
 偶像は自分に何が差し延べられているのか理解しないので、どのような関係でも偶像が入りこむと、その関係性からは意味が失われてしまいます。

 They live in secrecy, hating the sunlight and happy in the body's darkness, where they can hide and keep their secrets hidden along with them.
 偶像は人目を忍んで生き、陽の光を憎み、身体の闇の中にいることに幸せを感じます。身体の闇の中でなら、偶像は隠れていられるし、自分の秘密も一緒に隠しておけるからです。

 And they have no relationships, for no one else is welcome there.
 そして、偶像はいかなる関係も持つことがありません。というのも、身体の闇の中では、偶像以外には誰も迎え入れられることはないからです。

 They smile on no one, and those who smile on them they do not see.
 偶像は誰にも微笑みかけることはないし、自分に微笑みかけてくれる人がいても、偶像にはそれが見えません。



4. Love has no darkened temples where mysteries are kept obscure and hidden from the sun.
 愛には、秘密を不明瞭なまま日向から隠れた状態に保っておく薄暗い神殿などひとつもありません。

 It does not seek for power, but for relationships.
 愛は力を求めることはなく、関係を結ぶことを求めます。

 The body is the ego's chosen weapon for seeking power through relationships.
 身体は、関係を結ぶことを通じて力を追い求めるためにエゴが選りすぐった武器です。

 And its relationships must be unholy, for what they are it does not even see.
 そして、エゴの関わる関係は必ず不浄なものになります。というのも、エゴは関係を結ぶことの本質を見ようとすらしないからです。

 It wants them solely for the offerings on which its idols thrive.
 エゴが関係を結ぶことを欲するのは、ひとえにその関係からエゴの偶像をより肥大化させてくれる捧げ物を得るためです。

 The rest it merely throws away, for all that it could offer is seen as valueless.
 エゴは、それ以外の残りのものは単に捨て去ってしまうだけです。というのも、エゴはそれらの残りものが差し出せるものはどれも無価値なものだとみなしているからです。

 Homeless, the ego seeks as many bodies as it can collect to place its idols in, and so establish them as temples to itself.
 真の家を持たないがゆえに、エゴは、身体の中に自らの偶像を置いて、それらの身体をエゴの神殿にしようとして、できるかぎり多くの身体を集めようとします。

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5. The Holy Spirit's temple is not a body, but a relationship.
 これに対して、聖霊の神殿は、身体ではなく関係性です。

 The body is an isolated speck of darkness; a hidden secret room, a tiny spot of senseless mystery, a meaningless enclosure carefully protected, yet hiding nothing.
 身体というのは、隔離された一片の闇であり、隠された秘密の部屋であり、無意味で不可解な小さな場所であり、念入りに保護されてはいるものの、実は何も隠してはいない無意味な囲いです。

 Here the unholy relationship escapes reality, and seeks for crumbs to keep itself alive.
 この身体において、不浄な関係は現実から逃避し、不浄な関係自体を存続させるためにパンくずを探し求めます。

 Here it would drag its brothers, holding them here in its idolatry.
 不浄な関係は、身体の中に兄弟たちを引きずりこんで、身体を偶像として崇拝させることで、身体に兄弟たちをつなぎとめておこうとします。

 Here it is "safe," for here love cannot enter.
 身体の中に愛は入りこめないので、身体の中にいれば、エゴは「安全」だからです。

 The Holy Spirit does not build his temples where love can never be.
 聖霊は、自らの神殿を愛が絶対に在ることのできない場所に建てるようなことはしません。

 Would he who sees the face of Christ choose as his home the only place in all the universe where it can not be seen?
 キリストの顔を見ている聖霊が、全宇宙の中で唯一キリストの顔を見ることができない場所を自らの家として選ぶはずがありません。



6. You cannot make the body the Holy Spirit's temple, and it will never be the seat of love.
 あなたは、身体を聖霊の神殿にすることはできません。だから、身体が愛の居場所となることは絶対にないでしょう。

 It is the home of the idolater, and of love's condemnation.
 身体は、偶像崇拝者の住み処であり、愛が有罪の宣告を受ける場所だからです。

 For here is love made fearful and hope abandoned.
 そのわけは、身体において、愛は恐ろしいものとされ、希望は見捨てられるからです。

 Even the idols that are worshipped here are shrouded in mystery, and kept apart from those who worship them.
 身体において礼拝される偶像さえも神秘に覆われて、それらの偶像を礼拝する崇拝者たちから隔絶したものとして保たれます。

 This is the temple dedicated to no relationships and no return.
 この身体というエゴの神殿には、関係性というものを捧げることはできないので、いかなるご利益も与えてはくれません。

 Here is the "mystery" of separation perceived in awe and held in reverence.
 この神殿では、分離という「神秘」が畏敬の念をもって知覚され、崇め奉られています。

 What God would have not be is here kept "safe" from him.
 存在することを神が意図しないようなものが、この神殿では神から害されることなく「無事」なままに保たれています。

 But what you do not realize is what you fear within your brother, and would not see in him, is what makes God seem fearful to you, and kept unknown.
 しかし、あなたが気づいていないのは、あなたが自分の兄弟の内にあるはずだと恐れて、彼の中に見ようともしないものが、あなたにとって神を恐ろしいものに見せ、未知の存在のままにしているということです。

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7. Idolaters will always be afraid of love, for nothing so severely threatens them as love's approach.
 偶像崇拝者たちはつねに愛を怖がります。というのも、愛が近づくことほど深刻に偶像崇拝者たちを脅かすものはほかにないからです。

 Let love draw near them and overlook the body, as it will surely do, and they retreat in fear, feeling the seeming firm foundation of their temple begin to shake and loosen.
 愛は確かにそうするでしょうが、愛を彼らに近づけて身体を黙殺させるなら、偶像崇拝者たちは、頑丈に見えていたはずの自分たちの神殿の土台が揺さぶられて、ぐらつき始めるのを感じて、恐怖の中に逃げこむでしょう。

 Brother, you tremble with them.
 兄弟よ、あなたは彼らと一緒に震えているのです。

 Yet what you fear is but the herald of escape.
 しかし、あなたが怖がっているものは、単に解放の前触れでしかありません。

 This place of darkness is not your home.
 この身体という闇の場所は、あなたの家ではありません。

 Your temple is not threatened.
 あなたの神殿は脅かされてなどいません。

 You are an idolater no longer.
 あなたはもはや偶像崇拝者ではないからです。

 The Holy Spirit's purpose lies safe in your relationship, and not your body.
 聖霊の目的は、あなたの関係の中に安全に保たれているのであって、身体の中にあるのではありません。

 You have escaped the body.
 あなたはすでに身体から脱出しているのです。

 Where you are the body cannot enter, for the Holy Spirit has set his temple there.
 あなたがいるところに身体が入ってくることはできません。なぜなら、聖霊がそこに自らの神殿を建てているからです。



8. There is no order in relationships.
 さまざまな関係性の間には、いかなる序列もありません。

 They either are or not.
 関係は、あるかないかのどちらかだからです。

 An unholy relationship is no relationship.
 不浄な関係は、まったく関係とはいえません。

 It is a state of isolation, which seems to be what it is not.
 不浄な関係は、孤立状態なのですが、そうではないように見えています。

 No more than that.
 それでも、不浄な関係は、孤立状態以外の何ものでもありません。

 The instant that the mad idea of making your relationship with God unholy seemed to be possible, all your relationships were made meaningless.
 あなたと神との関係を不浄なものにしようとする狂気の想念が実現可能なものに思えたその瞬間、あなたの関係はすべて無意味なものとなってしまいました。

 In that unholy instant time was born, and bodies made to house the mad idea and give it the illusion of reality.
 その不浄な瞬間の中で時間が生まれ、その狂気の想念を宿し、その想念にそれが現実であるという錯覚を与えるために身体が作り出されたのです。

 And so it seemed to have a home that held together for a little while in time, and vanished.
 したがって、そんな狂気の想念は、時間の中でしばらくの間だけ形を保ち、やがては消え去る家を持つように見えていただけです。

 For what could house this mad idea against reality but for an instant?
 というのも、現実に逆らって、こんな狂気の想念を一瞬より長く封じ込めておけるものなど何もないからです。

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9. Idols must disappear, and leave no trace behind their going.
 偶像は必ず姿を消すものであり、何の跡形も残さずに消え去ります。

 The unholy instant of their seeming power is frail as is a snowflake, but without its loveliness.
 偶像の見せかけの力から生じる不浄な瞬間は、雪片のように脆いものですが、雪のひとかけらのような美しさなど持ち合わせていません。

 Is this the substitute you want for the eternal blessing of the holy instant and its unlimited beneficence?
 あなたは、神聖な瞬間がもたらしてくれる永遠の祝福や、神聖な瞬間の限りのない恵みの代わりに、こんなものが欲しいのでしょうか。

 Is the malevolence of the unholy relationship, so seeming powerful and so bitterly misunderstood and so invested in a false attraction your preference to the holy instant, which offers you peace and understanding?
 悪意に満ちた不浄な関係は、実に強そうに見えてはいても、ひどく誤解されていて、偽りの魅力で飾り立てられているにすぎません。そうだというのに、あなたは、自分に平安と理解を差し延べてくれる神聖な瞬間よりも、不浄な関係の持つ悪意のほうを選ぼうというのでしょうか。

 Then lay aside the body and quietly transcend it, rising to welcome what you really want.
 神聖な瞬間を選ぶのであれば、身体など脇に置いて、身体を静かに超越し、あなたが真に望むものを喜んで迎え入れるために目を覚ましてください。

 And from his holy temple, look you not back on what you have awakened from.
 そして、聖霊の聖なる神殿から、自分が目覚めてすでにあとにしたものを振り返ってはなりません。

 For no illusions can attract the mind that has transcended them, and left them far behind.
 というのは、すでに幻想を超越し、はるか遠く背後に離れ去った心を引きつけることができるような幻想は何もないからです。



10. The holy relationship reflects the true relationship the Son of God has with his Father in reality.
 神聖な関係は、現実において神の子が持っている彼の大いなる父との真の関係を反映するものです。

 The Holy Spirit rests within it in the certainty it will endure forever.
 聖霊は、その関係が永遠に持続することを確信して、その関係の中に安息しています。

 Its firm foundation is eternally upheld by truth, and love shines on it with the gentle smile and tender blessing it offers to its own.
 その関係の盤石な基盤は、永遠に真理によって支えられています。そして、愛がその基盤の上に輝き、自らに属するものに優しい微笑みと優しい祝福を注いでいます。

 Here the unholy instant is exchanged in gladness for the holy one of safe return.
 この神聖な関係の堅固な基盤において、不浄な瞬間は、無事に帰郷の途につく神聖な瞬間と喜んで交換されます。

 Here is the way to true relationships held gently open, through which you walk together, leaving the body thankfully behind and resting in the Everlasting Arms.
 ここに、真の関係に至る道が穏やかに開かれており、そこを通って、あなたたちは一緒に歩み、感謝しながら身体をあとにして、永遠なるものの腕の中に安らぐことになります。

 Love's Arms are open to receive you, and give you peace forever.
 あなたを受け入れ、あなたに永遠に平安を与えるために、愛の大いなる腕が開かれています。

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11. The body is the ego's idol; the belief in sin made flesh and then projected outward.
 身体はエゴの偶像です。身体は、罪に対する信仰が肉体として具現化したうえで外側へと投影されたものです。

 This produces what seems to be a wall of flesh around the mind, keeping it prisoner in a tiny spot of space and time, beholden unto death, and given but an instant in which to sigh and grieve and die in honor of its master.
 これが心の周囲に肉の壁のように見えるものを生み出し、時空の小さな一点の中に心を囚人として幽閉したままに保ちます。囚人となった心は、死の目こぼしを受けて、ただほんの一瞬だけ、ため息をついて嘆き悲しむ時を与えられては、その主人を讃えながら死んでゆくのです。

 And this unholy instant seems to be life; an instant of despair, a tiny island of dry sand, bereft of water and set uncertainly upon oblivion.
 このような不浄な瞬間が人生であるかのように思えています。それは、水を絶たれて、どこにあるのかもわからない忘れ去られた場所にある乾いた砂地ばかりの小さな島に置き去りにされるような絶望の一瞬です。

 Here does the Son of God stop briefly by, to offer his devotion to death's idols and then pass on.
 ここに神の子は、死の偶像に祈りを捧げるために、しばしの間立ち寄って、それから、立ち去って行きます。

 And here he is more dead than living.
 だから、ここでは彼は生きているというよりも、むしろ死んでいるというべきです。

 Yet it is also here he makes his choice again between idolatry and love.
 しかし、神の子が偶像崇拝と愛の間でどちらを選ぶか、もう一度その選択をなすのも、ここにおいてなのです。

 Here it is given him to choose to spend this instant paying tribute to the body, or let himself be given freedom from it.
 ここにおいて彼は、この一瞬を、身体に貢ぎ物を捧げるために費やすか、自分自身を身体から解放してもらうために過ごすか、そのどちらかを選ぶことができます。

 Here he can accept the holy instant, offered him to replace the unholy one he chose before.
 ここにおいて、彼は自分が以前に選んだ不浄な瞬間と取り替えるために差し延べられている神聖な瞬間を受け入れることができます。

 And here can he learn relationships are his salvation, and not his doom.
 だから、ここにおいて、彼は関係を持つことは自らの破滅ではなく救いなのだと学ぶことができるのです。



12. You who are learning this may still be fearful, but you are not immobilized.
 このことを学んでいながらも、あなたは今なお恐れを抱いているかもしれません。しかし、もうあなたは身動きが取れないわけではありません。

 The holy instant is of greater value now to you than its unholy seeming counterpart, and you have learned you really want but one.
 あなたにとって、いまや神聖な瞬間は、それと対応するものであるように見える不浄な瞬間よりも、はるかに価値あるものとなっています。そして、あなたはすでに自分が本当は神聖な瞬間だけを望んでいることも学んでいます。

 This is no time for sadness.
 今は悲しんでいる時ではありません。

 Perhaps confusion, but hardly discouragement.
 たしかに混乱はするでしょうが、まったく落胆するようなことはありません。

 You have a real relationship, and it has meaning.
 あなたはひとつの真の関係を持っており、その真の関係は意味を持っているからです。

 It is as like your real relationship with God as equal things are like unto each other.
 その関係は、あなたと神との真の関係と同質のものです。それは、ちょうど等しいもの同士は互いに似通っているのと同じです。

 Idolatry is past and meaningless.
 偶像崇拝は過去のものとなり、意味をなくしました。

 Perhaps you fear your brother a little yet; perhaps a shadow of the fear of God remains with you.
 もしかすると、あなたはまだ自分の兄弟のことを少し怖がっているかもしれません。ひょっとすると、あなたには神に対する恐れの影が残っているかもしれません。

 Yet what is that to those who have been given one true relationship beyond the body?
 しかし、身体を超越する唯一の真の関係を与えられた者にとって、そんなものが何だというのでしょうか。

 Can they be long held back from looking on the face of Christ?
 長い間、彼らをキリストの顔を見ないまま引き止めておくことができるでしょうか。

 And can they long withhold the memory of their relationship with their Father from themselves, and keep remembrance of his love apart from their awareness?
 それに、彼らが、自らの大いなる父との関係についての記憶を長い間思い出さずにいたり、父の大いなる愛の記憶を自覚しないままでいられるとでもいうのでしょうか。


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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
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