祈りの歌 目次

2013年04月25日
祈りの歌 第1章 0

祈りの歌の目次です。




SONG OF PRAYER

1. Prayer

Introduction


I. True Prayer

II. The Ladder of Prayer

III. Praying for Others

IV. Praying with Others

V. The Ladder Ends


2. Forgiveness

Introduction


I. Forgiveness of Yourself

II. Forgiveness-to-Destroy

III. Forgiveness-for-Salvation



3. Healing

Introduction

I. The Cause of Sickness


II. False versus True Healing

III. Separation versus Union

IV. The Holiness of Healing




Prayer is aligning ourselves with the purposes of God.
祈りとは、神の目的に沿うよう自らを調整することだ。

スタンレー・ジョーンズ_1206033936

E. Stanley Jones
E・スタンリー・ジョーンズ



God is looking for people to use, and if you can get usable, he will wear you out.
神は使うことのできる人々を探し求めている。だから、もしあなたが使い物になるなら、神はあなたを使い切るだろう。

The most dangerous prayer you can pray is this: 'Use me.'
あなたが祈ることのできる最も危険な祈りはこれだ。「私をお使いください」



Rick Warren
リック・ウォレン



‘Lord, make me an instrument of your peace’ is our motto.
「主よ、私をあなたの平安をもたらす道具にしてください」というのが私たちのモットーです。

The most important part is that we keep the work as His work and that we do not spoil it by any claims.
最も重要なポイントは、私たちが自らの仕事を神の仕事としてなすことで、私たちはどんな個人的な意見や要求によっても自らの仕事を台無しにせずに済むことです。

It is impossible, humanly speaking, for our young and inexperienced Sisters to do what they do but for the fact that we are just instruments to do God’s work.
人間の尺度では、私たちのところのまだ若くて経験の浅いシスターたちが担う仕事を現に彼女たちがこなせているのがなぜだか説明することはできません。このことは、私たちは神の仕事をなすための道具にほかならないという事実によってのみ説明がつきます。

Our task is to allow Jesus to use us.
私たちの任務は、イエス様に自分を使っていただくことを容認することです。

It is He who is doing the work with us, through us and in us.
私たちを通して、そして私たちの中で、私たちとともに仕事をなすのはイエス様なのです。



Mother Teresa
マザー・テレサ



「自分を使って、どのような成果を挙げるべきか」を考え抜くことです。
「自分がどんな成果を挙げたいのか」と考えると、必ず間違えます。
というよりも、答えが出なくなり、やがて袋小路に迷い込みます。
あくまでも、「自分という素材」を世のためにどう役立てられるかが肝心なのです。

井坂康志_0218124232 (1) (1)

井坂康志(自らをマネジメントするドラッカー流 「フィードバック手帳」 137ページ)



祈りはコミュニケーション・通信の手段

インターネットのまだ存在しない時代の昔のパソコンは、スタンドアロンのあり方しかできず、ほかのPCと情報伝達するためには、電子記録媒体を用いる必要がありました。

DVDロム、CDロム、フロッピーディスク、さらに遡ると、カセットテープに「ガー、ピー、ジー」というような音を録音した音声データとして情報を記録してそれを他のPCで1時間かけて読み込むという時代もありました。

そこから、徐々にパソコン通信、インターネットでの有線回線からワイファイ等へと通信環境が整備されて現在に至ります。


私たちは黎明期のPCのような原始的な通信環境にとどまっている

今ではワイファイやモバイル回線で常時接続が当たり前なので、情報の即時共有やクラウド保存がむしろ普通ですが、ハードディスクドライブすらない黎明期は、ROMでそのPCのハードに記録されている情報以外は、上記のようにそのつどテープで読み込まなければ、PCの中に取り込むことができませんでした。

祈りは、私たち人の子にとって、このPCの通信と似た面があります。

情報機器の面では、常時接続が当たり前ですが、人間の心や思考はまだ常時接続ではなく、フロッピーディスクやハードディスクドライブ等を用いていた時代のパソコンと同じだといってよいでしょう。


脳が思考し記録すると信じるなんて、なんて脳天気なの!?

私たちは、パソコンのアナロジー的に脳がCPUや記録媒体として作用し、脳が思考し脳が記録すると信じています。

学習して外の世界から情報を取り込んで、頭の中に記録してストックしているつもりになっています。

素朴な発想ではそのように考えるのも理解できます。

しかし、この発想は体内の赤血球が自力で思考し自力で動き回る力を持っていると考えるのに劣らない見当違いな僻見と言えるかもしれません。

この発想が狂気の極みであることについては、レッスン92「奇跡は光の中で見える。そして、光と力強さはひとつだ」が、

「It is as if you thought you held the match that lights the sun and gives it all its warmth; or that you held the world within your hand, securely bound until you let it go.
 脳が思考できると考えるようなことは、まるで、自分が持つマッチで太陽に火をともし、そのすべての熱を与えられるとか、自分が手放すまではしっかりとこの世界を自分の掌中に閉じこめておけると考えるようなものです。」

と喩える通りです。


生きることそれ自体が祈りであるべき

祈りは、祈りの歌で説明されるような階梯を上昇して天を目指します。

階段の下の方では、黎明期のPCのように、祈りは通信が必要な場面でのみ試みられる特殊な入出力作業ということになるでしょう。

けれど、階梯を昇ってゆくと、次第に常時接続のPCのように、生きることそのものが祈りとなってくるでしょう。

自分だけの願望実現欲求の鎖につながれた牢獄から解放されて、兄弟の痛みを自分の痛みとし、兄弟の喜びをわがこととして喜べる自由の翼が得られるなら、どんなにか幸せなことでしょう。

自他分離を前提とするかぎりは偽善のきれいごとのように響くでしょうが、私たちが目指すのは、きれいごとで偽善の匂いがプンプンする聖なる者になることなんかじゃありません。

単純に、麻痺をした左手を手当てして助けとなる麻痺から脱した右手になること、つまり、正気に戻ることにすぎないのです。


聖フランチェスコの平安の祈り

アッシジの聖フランチェスコの平安の祈りの言葉を引用します。

この祈りについては、考証的に聖フランチェスコの作ではないとの指摘もあります。

もっとも、この世界自体が幻想だというコースを学ぶ私たちからすれば、そんなことは少しもこだわるべきポイントではありません。正しい歴史や正しい日本語といった正義を振りかざすのはやめて「正義よりも愛」の精神で、正義は愛のしもべとして愛に奉仕させることにして、おおらかな寛容さを大切にしましょう!



FOR PEACE
平安のために




LORD,
主よ、

make me an instrument of Your peace.
私をあなたの平安をもたらす使者としてください。

Where there is hatred, let me sow love;
憎しみのあるところがあれば、私に愛の種を撒かせてください。

where there is injury, pardon;
諍いのあるところには赦しを、

where there is doubt, faith;
疑いのあるところには信頼を、

where there is despair, hope;
絶望のあるところには希望を、

where there is darkness, light;
闇のあるところには光を、

and where there is sadness, joy.
悲しみのあるところには喜びを、私がもたらせるようにさせてください。


O DIVINE MASTER,
ああ、聖なる主よ、

grant that I may not so much seek to be consoled as to console;
どうか私が、慰められるよりも慰めることを、

to be understood as to understand;
理解されるよりも理解することを、

to be loved as to love;
愛されるよりも愛することができますように。

for it is in giving that we receive;
というのも、与えることによって私たちは受け取り、

it is in pardoning that we are pardoned;
赦すことによって私たちは赦され、

and it is in dying that we are born to eternal life.
死ぬことによって私たちは永遠の生命へと生まれるからです。



Saint Francis of Assisi
アッシジの聖フランシスコ



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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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