レッスン28「何にもまして私は物事をこれまでと違ったように見たいと望む」

2013年07月11日
レッスン21〜30 0

When we bring what is within out into the world, miracles happen.
私たちが内にあるものを世界の中へともたらすとき、奇跡が起こる。

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Henry David Thoreau
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー




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レッスン28です。

今日のテーマは「何にもまして私は物事をこれまでと違ったように見たいと望む」です。


私たちは過去の経験からのイメージを被せて物事を見ている

今日のテーマは、「何をおいても、私は見ることを望む」という昨日の考えをより具体的にしたものです。

具体的な対象物、部屋で目の前にあるテーブルや椅子、テレビ等を用いて、「何にもまして私はこのテーブルをこれまでとは違ったように見たいと望む」と言う形で使うことになります。

このように言うことは、以前のレッスンでコップと過去の経験の話が出てきたように、過去の観点から定義しようとするのをやめて、真摯にその物体が何なのか尋ねようとすることです。





はじめて地球に来た宇宙人になったつもりで

テーブルについて、その物体の上で食事や仕事をするために使ってきた自分の過去の経験と結びつけ、テーブルという物体の用途は、人がその前に立ったり座った状態で、手で作業をするための台として使うものだという自分がこれまでの経験から持つに至った個人的な固定観念で制限しようとすることをしないということです。

これを無差別にいろんな物についてやってみることになります。

やってみると、自分がどれほど、過去の経験に基づいて価値判断を行うプロセスを自動的に行っているか実感することになると思います。

人間であるのをやめて、はじめて地球にやってきた宇宙人になったつもりで、地球上の物体を観察しているのを想像したり、ハエになったつもりで、ハエから見たらどうだろうと想像してもいいかもしれません。



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Workbook Lesson 28

Above all else I want to see things differently.
何にもまして私は物事をこれまでと違ったように見たいと望む。





Above all else I want to see things differently.
何にもまして私は物事をこれまでと違ったように見たいと望む。



1. Today we are really giving specific application to the idea for yesterday.
 今日、私たちは、「何をおいても、私は見ることを望む」という昨日の考えを、実際に、具体的な形で適用することにします。

 In these practice periods, you will be making a series of definite commitments.
 これからの実習時間で、あなたは一連の明確な誓約をすることになります。

 The question of whether you will keep them in the future is not our concern here.
 あなたが将来それらの誓約を守れるかどうかは、ここで私たちが心配すべき問題ではありません。

 If you are willing at least to make them now, you have started on the way to keeping them.
 もしあなたが今、多少なりとも、そのような誓約をしようと意欲を持ったなら、あなたはすでに、その誓約を果たすための道を歩みはじめたことになるからです。

 And we are still at the beginning.
 それに、私たちはまだ出発したばかりなのです。



2. You may wonder why it is important to say, for example, "Above all else I want to see this table differently."
 たとえば、「何にもまして私はこのテーブルをこれまでとは違ったふうに見たいと望む」と言うことが、なぜそんなに重要なのかとあなたは不思議に思うかもしれません。

 In itself it is not important at all.
 テーブルは、それだけでは、まったく重要性はありません。

 Yet what is by itself?
 しかし、それだけで存在するものなどあるでしょうか。

 And what does "in itself" mean?
 そもそも「それだけで」とは何を意味するのでしょうか。

 You see a lot of separate things about you, which really means you are not seeing at all.
 あなたは自分の周りにたくさんの分離した物事を見ています。これが真に意味するのは、あなたがまったく何も見てはいないということです。

 You either see or not.
 あなたは、見ているか何も見ていないかのどちらかです。

 When you have seen one thing differently, you will see all things differently.
 あなたがひとつの物事をそれまでと違ったふうに見るなら、あなたはすべての物事を違ったふうに見るようになるでしょう。

 The light you will see in any one of them is the same light you will see in them all.
 すべての物事のうちのどれであれ、ひとつの物の中にあなたが光を見るなら、あなたはその同じ光をそれらすべての中に見るようになるからです。



3. When you say, "Above all else I want to see this table differently," you are making a commitment to withdraw your preconceived ideas about the table, and open your mind to what it is, and what it is for.
 あなたが「何にもまして、私はこのテーブルをこれまでとは違ったように見たいと望む」と言うとき、あなたは、そのテーブルについての先入観を退けて、それが何であるのか、何のためにあるのか知ろうと自分の心を開くことを誓約しているのです。

 You are not defining it in past terms.
 あなたはもう、それを過去の観点から定義しようとはしていません。

 You are asking what it is, rather than telling it what it is.
 あなたは、それが何なのか決めようとするのではなく、それが何なのか尋ねようとしているのです。

 You are not binding its meaning to your tiny experience of tables, nor are you limiting its purpose to your little personal thoughts.
 あなたは、それの意味を、テーブルについての自分のささやかな経験に結びつけようとはしていないし、それの目的を自分の限られた個人的な思考で制限しようともしていません。



4. You will not question what you have already defined.
 自分がすでに定義し終えているものについて、あなたはそれが何なのかと尋ねようとはしないでしょう。

 And the purpose of these exercises is to ask questions and receive the answers.
 だから、これらの練習の目的は、質問をして、その答えを受け取ることにあります。

 In saying,"Above all else I want to see this table differently," you are committing yourself to seeing.
 「何よりも私は、このテーブルを違ったように見たい」と言うときに、あなたは真に見ることを自らに誓約しているのです。

 It is not an exclusive commitment.
 それは、その対象に限った誓約ではありません。

 It is a commitment that applies to the table just as much as to anything else, neither more nor less.
 それは、テーブルに対してだけでなく、ほかのどんな物事に対しても、同じようにあてはまる誓約であって、それ以上でもそれ以下でもありません。



5. You could, in fact, gain vision from just that table, if you would withdraw all your own ideas from it, and look upon it with a completely open mind.
 現に、もしあなたが、そのテーブルから自分独自の思い入れをすべて引っ込めて、そのテーブルを完全に開かれた心で見ることができたら、あなたはそのテーブルからだけでも、ヴィジョンを得ることができます。

 It has something to show you; something beautiful and clean and of infinite value, full of happiness and hope.
 そのテーブルは、あなたに、幸福感と希望に満たされた、美しく清らかで限りない価値を持つ何かを見せてくれます。

 Hidden under all your ideas about it is its real purpose, the purpose it shares with all the universe.
 そのテーブルに関するあなたのすべての思いの背後に隠されていたものこそ、そのテーブルが持つ真の目的であり、そのテーブルが全宇宙と分かち合う目的です。



6. In using the table as a subject for applying the idea for today, you are therefore really asking to see the purpose of the universe.
 したがって、そのテーブルを今日の考えを適用する対象として使いながら、そうすることで、あなたは実際には、この宇宙の目的を見ることを求めていることになります。

 You will be making this same request of each subject that you use in the practice periods.
 あなたは、実習時間に用いる一つひとつの対象物に、この同じ要請をしていることになります。

 And you are making a commitment to each of them to let its purpose be revealed to you, instead of placing your own judgment upon it.
 そして、あなたは、それらの一つひとつに、自分の価値判断を押しつける代わりに、それらの真の目的を自分に明かしてほしいと宣言しているのです。



7. We will have six two-minute practice periods today, in which the idea for the day is stated first, and then applied to whatever you see about you.
 今日は、私たちは、2分間の実習時間を6回とることにします。実習では、今日の考えをまず最初に言って、それから、あなたが自分の周りに見るものであれば、何にでもあてはめていきます。

 Not only should the subjects be chosen randomly, but each one should be accorded equal sincerity as today's idea is applied to it, in an attempt to acknowledge the equal value of them all in their contribution to your seeing.
 対象物は手当たり次第に選択すべきであるだけでなく、あなたが真に見るようになるために役立つ点で、それらすべてが等しい価値を持つことを承認するように心がけ、一つひとつの対象物に、等しい真摯さをもって今日の考えをあてはめるようにしなければなりません。



8. As usual, the applications should include the name of the subject your eyes happen to light on, and you should rest your eyes on it while saying:
 いつものように、考えを適用するときには、あなたの目に留まった対象物に名前をつけて、次のように言う間、その対象物から目を逸らさないようにしてください。


Above all else I want to see this ______ differently.
何にもまして私はこの(   )のことをこれまでと違ったふうに見たいと望む。


 Each application should be made quite slowly, and as thoughtfully as possible.
 努めてゆっくりと、できるだけ思いをこめて、それぞれの適用をするようにしてください。

 There is no hurry.
 急ぐ必要はありません。


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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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