ACIMの参考図書(漫画)の紹介
Alexander MarchandさんのThe Universe Is a Dream: The Secrets of Existence Revealed は、お勧め本です。コースの漫画なんて珍しいですが、よく学校の勉強にとっつきやすくするために漫画化されたものなんかとはちがって、本当に面白く読めます。
漫画だからといってこの本を軽く見てはいけません。

![]() | The Universe Is a Dream: The Secrets of Existence Revealed (2010/09/30) Alexander Marchand 商品詳細を見る |
陰陽太極図の白の勾玉を聖霊、黒の勾玉をエゴとして表現しているのをはじめとして、コースの概念をそれぞれ唸ってしまうくらいうまく表現してくれています。
これまで、文字だけで学んでいただけでは曖昧なままだった概念が、図解によってよりよく理解できるようになります。

これまで一生懸命、繰り返し読んで、学んできたけれども、いまひとつ壁に突き当たって理解が進まないという方も、本書を読んで開眼するということがあるかもしれません。良書であり、コース学習者必読の書です。
この本の中に、虹のグラデーションの光がプリズムに当たって一本の白い光になる絵が出てくるところがあります。そのくだりは次のようなものです。
この幻想の世界では、私たち一人ひとりの分離しているようにみえるバラバラの心は、それぞれ特有の色合いを持っているようなものです。
そして、神への回帰は贖罪の赦しというプリズムを通してすべての色合いが滑らかに混ざり合ってひとつの完全に純粋な白い光となるようなものです。
そして、もし贖罪に注ぎ込むいろんな色あいの光の中に、たとえきれいではない色が本当にほんの僅かだけでも欠けていたら、プリズムから出る一本の光の色は濁ってしまって完璧な純白にはなることができません。
だから、私たちは、誰一人として赦しから除外することなどできないのです。
コースはたびたび、神の子の誰ひとりとして残すことなく赦さなければ真の解放はないと繰り返し述べます。世界には何十億人という人がいるうえに、天使のような善良な人から悪魔のような凶悪な犯罪者までいるのに、みんなを赦す(普通に使う「許し」とは違う概念なので注意)なんてとうてい無理だし、死んでしまった人はどうなるの、とか考えると、コースは理念としてのきれいごとを言っているようにも読めてしまうこともあろうかと思います。
でも、このプリズムでの表現をみて、きっと、コースの言っていることは単なるきれいごとなんかではなくて本当のことなんだろうなと思いました。
※テキスト第一章、七 奇跡への衝動の歪曲
「3. 空想は、ヴィジョンの歪んだ形態のひとつです。いかなる種類の空想であろうとも、それは歪曲です。なぜなら、空想は常に知覚を捻じ曲げて非現実の中へと巻き込むからです。歪曲から起こる行動は、文字どおり、自分で自分が何をしているのか分かっていない者たちがする反応の仕方だといえます。空想は、架空の必要性に従って、現実をコントロールしようとする試みです。どのような方法であれ、現実を捻じ曲げるなら、あなたは破壊的に知覚していることになります。空想は、偽りの連想を作るための道具であり、それらの連想した欺瞞から快楽を得ようとする試みです。しかし、たとえあなたが連想した欺瞞を知覚できるとしても、あなたには自分自身に対して以外は、それらの欺瞞を本物にすることは決してできません。あなたは、自分の作り出すものを信じます。もしあなたが奇跡を差し出すならば、あなたは、同じように強く、奇跡のことも信じるようになるでしょう。そうなれば、あなたの確信の強さが、奇跡を受け取る者の信頼を後押しすることにもなります。神の現実の全面的に満ち足りている本質が、与える者と受け取る者の両者に明らかになるにつれて、空想など、ことごとく必要ではなくなります。現実が「失われた」のは、暴政を生み出すことになる権威の簒奪がなされたためです。
ただのひとりでも「奴隷」が取り残されて地上を歩むかぎり、あなたの解放は完了しません。
神の子であることの完全なる回復こそ、奇跡を行おうとする者にとっての唯一の目標です。」