T18-5 幸せな夢

テキスト第18章(夢の消滅) 0

宇宙は神の身体ですから、神の意識は、宇宙の隅々まで浸透しています。これがキリスト意識と呼ばれるものです。ちょうど、われわれが自分の身体全体を意識しているように、神は、ご自分の身体である宇宙の中でわれわれがしていることをすべてご存じです。

パラマハンサ・ヨガナンダ(「人間の永遠の探求」より)




テキスト第十八章から、幸せな夢という一節をご紹介します。




ウィキペディアから引用します。

「幸福な夢

またはハッピードリーム(happy dream)。ACIMの実践がもたらす人生。#赦しの実践によって、エゴがしかけた人生の#脚本が次々と消去され、心からエゴの不幸感(憎しみ、苦悶、恐怖)が消え去ってゆく年月。家族や同僚、社会、宿敵と持った愛憎関係(特別な関係)が#奇跡によって癒され、#聖なる関係へ次々とかわっていく様。人生が#聖霊の#愛に癒された運命に切り替わり、自分を罰するようなシナリオ(#脚本)が次々と差し替えられていく過程。神の現実(無条件の#愛)を生きながらに垣間見る#啓示を受け、やがて#救済に到達し、神の現実(天国)を反映した世界(実相世界。Real World)を体験する人生。輪廻の卒業が近づく姿。『奇跡講座』の受講生が、この人生劇場(夢)で求める幸福とはこれであり、ACIMの祈りはここに向けられる。『大乗仏教的なキリスト教』と呼ばれる箇所。」


幸せな夢の概念は、幻想と現実にまたがるものです。

この世界の中にあるものとして、幸せな夢は依然として夢のままですが、幸せなものである点で、幸せな夢は現実(=天国)をありのままに反映する幻想です。

幸せな夢は、目覚めの夢であり、したがって、完全な覚醒へと導くものです。

神聖な関係は、それが成熟した状態においては、幸せな夢となります。
CIRCLE OF ATONEMENT用語解説

幸せな夢という概念は、ともすれば、コースを学ぶことで得ようとする成果として位置づけられて、かえってコースの学びを妨げる障害になりかねない嫌いがあります。

コースを引き寄せの法則的なスピリチュアル・メソッドとして捉えて、コースの学習者であるその人が学びの成果として目指す状態として幸せな夢を位置づける発想は、どうみても個人的な私的成功の域を出ないエゴ本位のものです。

そして、このエゴ本位の発想から脱する手助けをするのがコースなわけですから、エゴの満足するような成果をもたらしてくれる手段として位置づけるかぎりコースを満足に学ぶ初歩の段階をグルグル回り続けることになります。

このサイトでは、あえて、コースは人の子の成功なんて関知しないというドラスティックな表現で、この点の理解をたびたび促しています。

コースが達成したいのは、夢を見ている神の子を目覚めさせることであって、夢の中の主人公たちの個人的願望を叶えて満足させることではありません。

そして、神の子が目を覚ますということは私たちを主人公とする夢はもう見られなくなるということなわけですから、私たち夢の主人公からすれば、当然面白くない事態です。

それゆえ、仮に神の子が目を覚ますにしても、自分の魂がこの人生を満喫してからにしてほしいというふうに思うのが人情というものです。

コースは、神の子が目覚めた先の世界、天国での創造をし続ける本来の状態については語っていませんので、私たち学習者には、自分たちが神の子を夢の世界に封じ込めるのをやめたあと、自分たちが消滅してしまう恐怖しか湧いてきません。

けれど、神の子が目を覚ましたからと言って、私たち夢の主人公たちが消滅することはないはずです。

というのも、私たち人の子は、もともと幻想であり無なのだから、無には消滅しようにも消滅しようがないからです。

もっとも、私たちが実在しない無ではあるとしても、神の子が思考によって生み出した想念であることは確かであり、映画や小説等の物語のように、私たちという神の子の無数の分霊が輪廻転生のつど繰り返した人生という終わったコンテンツもひとたび神の子が思考した想念である以上、想念は思考者から離れることはないので、神の子の思いとして、いつでも演奏できる楽譜や読み返せる本のように残るはずだからです。

手塚治虫先生の火の鳥、未来編で、主人公山之辺マサトが核戦争で世界が滅亡したあと、神=宇宙生命(コスモゾーン)として新たな人類の誕生を見守ったのち、永劫の時を経たのちに火の鳥と出会い、コスモゾーンの集合体の一部となって、かつて人間だったころに愛した無形生物ムーピーのタマミと再会を果たしたように、すべての分離幻想の垣根が取り払われはしても、無個性に消滅するのではなく、ひとつを構成する無限の顔は失われないように思います。

投影=誤創造の結果生み出されているのがこの世界であり、分離幻想という狂気から脱すれば、拡張=創造がなされる正しい本来の天国の状態に戻ります。

むしろ、神の子が天国に帰還することで、私たちは神の子が拡張をなすための想念として本来の持ち場に就くことができるのだと思います。

このように、神の子が目を覚ますことで自分が消滅するような恐怖を抱く必要はないと思います。

むしろ、今の私たちがエゴの導きを受けて神の子を惑わして神の子に錯覚の自己像を与えて幻想世界に神の子を閉じ込める役目を果たすことで、本来の神の子の想念としての役目を果たせずに自分も神の子も苦しめていることを自覚するなら、自分が神の子を幽閉する牢獄となっていることを恐れるべきです。

そうであるなら、アトレーユがバスチアンが現実に帰れるように友として尽力したように、私たちも、神の子を夢見状態から解放されるように力を注ぐべきでしょう。

幸せな夢は獲得目標として位置づけるのではなく、他者を兄弟として、自分自身として見ることができる幸せな奇跡のおこぼれとして受け取れる余禄くらいに捉えておいて、自分の影を薄くして兄弟を主役として立てて貢献できる幸せを目標に据えるくらいがちょうどいいように思います。



幸せな夢に関する関連箇所を抜粋しておきます。


「10. What has no meaning cannot be perceived.
 何の意味も持たないものを知覚することなどできません。

 And meaning always looks within to find itself, and then looks out.
 そして、意味というものは、必ず心の内側にそれを見つけ出して、それから、それを外側に見るものです。

 All meaning that you give the world outside must thus reflect the sight you saw within; or better, if you saw at all or merely judged against.
 したがって、あなたが外側の世界に与える意味はすべて、自分の内面に見たものを反映するに違いありません。よく言って、内面に見たものを、まったく見たとおりに、あるいは、単に逆らった判断を加えただけのものを反映するのです。

 Vision is the means by which the Holy Spirit translates your nightmares into happy dreams; your wild hallucinations that show you all the fearful outcomes of imagined sin into the calm and reassuring sights with which He would replace them.
 ヴィジョンは、聖霊があなたの悪夢を幸せな夢に変える手段です。聖霊はヴィジョンを用いて、あなたの突飛な幻覚が見せる想像上の罪の恐ろしい結末を、すべて穏やかで安心できる光景へと置き換えてくれます。

 These gentle sights and sounds are looked on happily, and heard with joy.
 このような穏やかな光景や優しい響きは、幸せな気持ちで眺めることができるし、喜びをもって耳を傾けることができます。

 They are His substitutes for all the terrifying sights and screaming sounds the ego's purpose brought to your horrified awareness.
 このような優しい光景や響きは、エゴの目的があなたの自覚に脅威をもたらしてきたすべての恐ろしい光景や絶叫の代わりに、聖霊が与えてくれるものです。

 They step away from sin, reminding you that it is not reality which frightens you, and that the errors which you made can be corrected.
 そうした優しい光景や響きは罪から隔絶しており、現実というものは、あなたを怖がらせるのではないし、あなたの犯した過ちは修正することができるということを思い出させてくれるのです。」(テキスト第二十章 VIII. The Vision of Sinlessness 八 罪なき状態のヴィジョン



「14. Accept the dream He gave instead of yours.
 あなたの夢の代わりに神が授けてくれた夢を受け入れてください。

 It is not difficult to change a dream when once the dreamer has been recognised.
 いったん夢を見ているのが誰なのかが認識されたなら、夢を変えるのは難しいことではありません。

 Rest in the Holy Spirit, and allow His gentle dreams to take the place of those you dreamed in terror and in fear of death.
 聖霊の中に安らぎ、聖霊に、あなたが死の恐怖に慄きながら見た夢を聖霊の穏やかな夢に置き換えてもらってください。

 He brings forgiving dreams, in which the choice is not who is the murderer and who shall be the victim.
 聖霊は赦しの夢をもたらしてくれます。その夢の中での選択は、誰が殺人者で、誰が被害者になるかというようなことではありません。

 In the dreams He brings there is no murder and there is no death.
 聖霊がもたらす夢の中には殺人はないし死もありません。

 The dream of guilt is fading from your sight, although your eyes are closed.
 あなたの目は閉じたままですが、罪悪感の夢はだんだん見えなくなっていきます。

 A smile has come to lighten up your sleeping face.
 あなたの寝顔には笑みが明るく浮かびます。

 The sleep is peaceful now, for these are happy dreams.
 その眠りはいまや、平安そのものです。というのも、聖霊のもたらしてくれた夢は幸せな夢だからです。」(T27-7 夢を夢見る者


「8. Here does the dream of separation start to fade and disappear.
 ここにおいて分離の夢は色褪せはじめ、そして、消え去ります。

 For here the gap that is not there begins to be perceived without the toys of terror that you made.
 というのは、あなたが作り出した恐怖を抱かせるおもちゃがないので、ここにおいては、存在しない隔たりが知覚されるようになりはじめるからです。

 No more than this is asked.
 これ以上のことは、何も求められてはいません。

 Be glad indeed salvation asks so little, not so much.
 救いは多くを求めないどころか、ほとんど何も求めないということを本当に喜んでください。

 It asks for nothing in reality.
 現実においては、救いは何ひとつ要求しません。

 And even in illusions it but asks forgiveness be the substitute for fear.
 そして、幻想の中でさえ、救いはただ、恐れを抱く代わりに赦すようにと求めるだけです。

 Such is the only rule for happy dreams.
 こうしたことが、幸せな夢をもたらすための唯一の規則です。

 The gap is emptied of the toys of fear, and then its unreality is plain.
 恐れのおもちゃが取り除かれて隔たりが空になったら、そのとき、隔たりが実在しないということが明白になります。

 Dreams are for nothing.
 夢は無益なものです。

 And the Son of God can have no need of them.
 だから、神の子にはいかなる夢も必要ありません。

 They offer him no single thing that he could ever want.
 夢は神の子が欲しいと思うようなものをたったひとつも差し出してはくれません。

 He is delivered from illusions by his will, and but restored to what he is.
 神の子は自分の意志によって幻想から解放され、そして、本来の姿に戻っただけなのです。

 What could God's plan for his salvation be, except a means to give him to Himself?
 神の子を救うための神の計画とは、その神の子を神自身に渡す手段に他ならないのではないでしょうか。」(テキスト第三十章 IV. The Truth Behind Illusions 四 幻想の背後にある真理


さて、本節の5.では重要なことが語られます。

「Yet it is very useful to the Holy Spirit, Who has a special function here.
 しかし、特別な関係も、この世界の中で特別な役割を担う聖霊にとっては、とても役に立ちます。

 It will become the happy dream through which he can spread joy to thousands on thousands who believe that love is fear, not happiness.
 特別な関係は、幸せな夢となるでしょう。この幸せな夢を通じて、聖霊は、愛とは幸せではなく恐れであると信じている無数の人々に、喜びを広めることができます。」

特別な関係は、悪いものとして関係を結ばないようにしなければならないものではなく、関係性の目的を神聖なものに変えることで、幸せな夢にするように役立てることができるということです。








テキスト第十八章  


V. The Happy Dream
五 幸せな夢



1. Prepare you now for the undoing of what never was.
 今こそ、一度も存在したことのないものを取り消すために、あなたの準備を整えてください。

 If you already understood the difference between truth and illusion, the Atonement would have no meaning.
 もしあなたがすでに真理と幻想の違いを理解済みであったなら、贖罪は何の意味も持たなかったはずです。

 The holy instant, the holy relationship, the Holy Spirit's teaching, and all the means by which salvation is accomplished, would have no purpose.
 神聖な瞬間神聖な関係、聖霊の教え、そして、救いを達成する手段のすべても、何の目的も持たなかったはずです。

 For they are all but aspects of the plan to change your dreams of fear to happy dreams, from which you waken easily to knowledge.
 というのは、これらはすべて、あなたの恐れに満ちた夢を幸せな夢に交換させるための計画が持つさまざまな局面でしかなく、この幸せな夢からなら、あなたは容易に知識へと目覚めることができるからです。

 Put yourself not in charge of this, for you cannot distinguish between advance and retreat.
 自分をこの計画の責任者にしようとしてはなりません。なぜなら、あなたには自分が進歩しているのか後退しているのか、その区別もつかないからです。

 Some of your greatest advances you have judged as failures, and some of your deepest retreats you have evaluated as success.
 あなたは自分の最も偉大な前進を失敗と判断したり、最も深刻な後退を成功と評価したりしてきました。

名称未設定

2. Never approach the holy instant after you have tried to remove all fear and hatred from your mind.
 絶対に、神聖な瞬間に臨む前に、自分の心からすべての恐れや憎しみを取り除いておこうと試みないでください。

 That is its function.
 それをなすことは、神聖な瞬間の役目だからです。

 Never attempt to overlook your guilt before you ask the Holy Spirit's help.
 絶対に、あなたが聖霊の助けを求める前に、自らの罪悪感を看過しようと試みてはなりません。

 That is his function.
 それをなすことは、聖霊の役目だからです。

 Your part is only to offer him a little willingness to let him remove all fear and hatred, and to be forgiven.
 あなたの役目は、ただ単に聖霊に恐れや憎しみを全部取り除いてもらって赦されたいという、ささやかな意欲を聖霊に捧げることだけです。

 On your little faith, joined with his understanding, he will build your part in the Atonement and make sure that you fulfill it easily.
 聖霊は、あなたのささやかな信頼の上に、聖霊自らの理解を結び合わせて、贖罪におけるあなたの役割を確立して、あなたが自らの役割を容易に果たせるように手配してくれます。

 And with him, you will build a ladder planted in the solid rock of faith, and rising even to Heaven.
 そして、聖霊とともに、あなたは信頼という堅固な岩盤を土台にして、天国にさえも達する階段を築くのです。

 Nor will you use it to ascend to Heaven alone.
 しかも、あなたは自分ひとりだけで天国に昇るために、その階段を使うことはないでしょう。



3. Through your holy relationship, reborn and blessed in every holy instant you do not arrange, thousands will rise to Heaven with you.
 あなたが用意するのではない一つひとつの神聖な瞬間の中で復活して祝福される無数の人々が、あなたの神聖な関係を通して、あなたと一緒に天国へと昇ってゆくでしょう。

 Can you plan for this?
 あなたにこんなことが計画できるでしょうか。

 Or could you prepare yourself for such a function?
 それに、これほどの役割を果たせるように自分を養成することなどあなたにできるでしょうか。

 Yet it is possible, because God wills it.
 しかし、それは可能なのです。なぜなら、神がそう意図しているからです。

 Nor will he change his mind about it.
 そして、このことについて、神が心変わりするようなこともありえません。

 The means and purpose both belong to him.
 その手段と目的は両方とも神に属しているからです。

 You have accepted one; the other will be provided.
 あなたは、すでに目的を受け入れたので、そのための手段はこれから与えてもらえます。

 A purpose such as this, without the means, is inconceivable.
 手段もなしに、これほどの目的が与えられることなど、とてもありえないからです。

 He will provide the means to anyone who shares his purpose.
 神は、自らの目的を分かち合う者なら誰にでも、そのための手段を用意してくれます。

名称未設定

4. Happy dreams come true, not because they are dreams, but only because they are happy.
 幸せな夢は実現します。それは幸せな夢が夢だからではなく、ただ幸せな夢が幸せなものだからです。

 And so they must be loving.
 したがって、幸せな夢は、愛に満ち溢れるものであるに違いありません。

 Their message is, "Thy Will be done," and not, "I want it otherwise. "
 幸せな夢が伝えようとするメッセージは、「神の御心がなされますように」であって、「私は神が意図されないことを望む」という意味ではありません。

 The alignment of means and purpose is an undertaking impossible for you to understand.
 手段と目的を一致させることは、あなたには理解不能な任務です。

 You do not even realize you have accepted the Holy Spirit's purpose as your own, and you would merely bring unholy means to its accomplishment.
 あなたは、自分がすでに聖霊の目的を自らの目的として受け入れたことにすら気づいていません。だから、あなたは自分の目的を達成しようとして、不浄な手段を使おうとばかりするのです。

 The little faith it needed to change the purpose is all that is required to receive the means and use them.
 目的達成ための手段を受け取って、それを使うために必要なのは、目的を変えるために必要であったささやかな信頼だけで十分です。



5. It is no dream to love your brother as yourself.
 あなたの兄弟を自分自身として愛することは夢ではありません。

 Nor is your holy relationship a dream.
 それに、あなたの神聖な関係も夢ではありません。

 All that remains of dreams within it is that it is still a special relationship.
 神聖な関係の中になお残っている夢の属性は、神聖な関係が依然として特別な関係であることだけです。

 Yet it is very useful to the Holy Spirit, Who has a special function here.
 しかし、特別な関係も、この世界の中で特別な役割を担う聖霊にとっては、とても役に立ちます。

 It will become the happy dream through which he can spread joy to thousands on thousands who believe that love is fear, not happiness.
 特別な関係は、幸せな夢となるでしょう。この幸せな夢を通じて、聖霊は、愛とは幸せではなく恐れであると信じている無数の人々に、喜びを広めることができます。

 Let him fulfill the function that he gave to your relationship by accepting it for you, and nothing will be wanting that would make of it what he would have it be.
 聖霊があなたの関係に与えた役割を自分のものとして受け入れることによって、聖霊にその役割を果たしてもらいなさい。そうすれば、聖霊があなたの関係を思いどおりのものにするために必要なものが足りなくなるようなことは一切ないはずです。

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6. When you feel the holiness of your relationship is threatened by anything, stop instantly and offer the Holy Spirit your willingness, in spite of fear, to let him exchange this instant for the holy one that you would rather have.
 あなたが自分の関係性が持つ神聖さが何かに脅かされていると感じるときには、即座に立ち止まって、恐れにひるむことなく、その一瞬をあなたの望む神聖な瞬間に交換してほしいという意欲を聖霊に差し出してください。

 He will never fail in this.
 聖霊がこの交換に失敗することは決してないでしょう。

 But forget not that your relationship is one, and so it must be that whatever threatens the peace of one is an equal threat to the other.
 しかし、あなたたちの関係はひとつなのだから、関係の一方の平安を脅かすものは何であれ、同時に他方にとっても等しく脅威であるに違いないということを忘れないでください。

 The power of joining its blessing lies in the fact that it is now impossible for you or your brother to experience fear alone, or to attempt to deal with it alone.
 関係性を祝福してひとつに結び合わせることの力は、いまや、あなたにも兄弟にも、自分ひとりだけで恐怖を経験したり、ひとりだけで恐怖に対処しようとしたりすることが不可能になっているという事実に現れています。

 Never believe that this is necessary, or even possible.
 決して、ひとりだけで恐怖を経験したり対処する必要があるとか、あるいは、そんなことが可能であるとすら信じてはなりません。

 Yet just as this is impossible, so is it equally impossible that the holy instant come to either of you without the other.
 しかし、ちょうど恐怖をひとりだけで経験したり対処したりすることが不可能であるのと同じように、相手を抜きにして、あなたたちのどちらか一方にだけ神聖な瞬間が訪れることも不可能です。

 And it will come to both at the request of either.
 だから、神聖な瞬間は、どちらかが求めることで、ふたりのために起こるのです。



7. Whoever is saner at the time the threat is perceived should remember how deep is his indebtedness to the other and how much gratitude is due him, and be glad that he can pay his debt by bringing happiness to both.
 脅威を感じた時点で、まだ相手よりも正気を保っている者がどちらであれ、その者は、自分が相手にどれほど深く恩義を負っていて、自分が相手にどれほど感謝して当然かということをまず思い出し、自分と相手に幸せをもたらすことによって自分の受けた恩義に報いることができることを喜ぶべきです。

 Let him remember this, and say:
 より正気を保っている者は、このことを思い出して、次のように言うとよいのです。


I desire this holy instant for myself,
私は、この神聖な瞬間を自分のために切望する。

that I may share it with my brother, whom I love.
そうすれば、私は、この神聖な瞬間を自分の愛する兄弟と分かち合えるだろう。

It is not possible that I can have it without him, or he without me.
兄弟なくして私が神聖な瞬間を経験することは不可能だし、兄弟も私なくして神聖な瞬間を経験することはできない。

Yet it is wholly possible for us to share it now.
しかし、私たちふたりにとって、今、神聖な瞬間を分かち合うことは完全に可能なことだ。

And so I choose this instant as the one to offer to the Holy Spirit, that his blessing may descend on us, and keep us both in peace.
だから、私は、この一瞬を聖霊に捧げる一瞬として選ぶことにする。そうすれば、聖霊の祝福が私たちに注がれ、私たち両方を平安のうちに保ってくれるだろう。


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 松山 健 Matsuyama Ken
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