レッスン7「私はただ過去だけを見ている」

2013年06月20日
レッスン1〜10 0

There is not past, no future; everything flows in an eternal present.
過去は存在しない。どんな未来も存在しない。すべては永遠の現在を流れている。



James Joyce
ジェイムズ・ジョイス



瞑想とは精神を既知なるものから空しくすることである。既知なるものとは、すなわち過去である。空しくすることは蓄積の終わりに起こるのではなく、むしろ何ものも蓄積しないことを意味する。



ジッドゥ・クリシュナムルティ



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レッスン7です。

Workbook Lesson 7



I see only the past
私は、ただ過去だけを見ている





時間についてのレッスン

これから時間に関するテーマがレッスン10まで続きます。

私たちがただ過去しか見ていないというのは、なかなか最初は受け入れにくいのではないでしょうか?

私たちは、自分たちが毎瞬毎舜移り行く現在を見ているつもりでいますし、しっかり意識すれば、過去の記憶や未来への期待や憂慮に影響されることなく、ありのまま「今ここ」に集中して目の前のものを見ることができるような気がします。

しかし、レッスンの言うように、コップひとつ見るにしても、過去の学習がなければ、その物体が何なのか見分けもつかないはずだし、コップを目にしたことが引き金になって、心のサーチ・エンジンが勝手に作動して、心の中の過去の体験の記憶が手繰り寄せられ、記憶と一緒に紐づいている感情的なリンクが働いて、快・不快その他さまざまな気持ちまで引き起こされてしまいます。




世界自体がすでに終わった過去の再生だとしたら?


13.「Such is each life; a seeming interval from birth to death and on to life again, a repetition of an instant gone by long ago that cannot be relived.
 一つひとつの人生というのは、そんなものです。すなわち、誕生から死まで続くように見える合い間、そして、再び生まれてくることで、はるか昔に過ぎ去って二度と再び生きることなどできないはずの一瞬を繰り返しているのです。

 And all of time is but the mad belief that what is over is still here and now.
 だから、時間というものはすべて、すでに終わったことが依然として今ここにあるという狂気の信念でしかないのです。」(T26-5 些細な障害


私たちが肉眼で知覚するものも、心の中で思考することも、すべてそれまで学習した記憶を用いて起こる心理過程であって、私たちは過去しか見ていないということです。

そして、究極的に神の現実においては、この幻想世界自体、妄想された瞬間に取り消されて、救済は完了し、この世界自体すでに終了している(M2 生徒とは誰か)というのですから、私たちはすでに終わった過去の再生を体験しているのであり、私たちには過去しか見ることができないというのは当然のことなのかもしれません。

「それはすでに書かれている」です。

T15-5 神聖な瞬間と特別な関係が参考になると思います。





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Workbook Lesson 7

I see only the past
私は、ただ過去だけを見ている。




I see only the past.
私は、ただ過去だけを見ている。



1. This idea is particularly difficult to believe at first.
 はじめのうちは、この考えを信じるのは特に難しいはずです。

 Yet it is the rationale for all of the preceding ones.
 しかし、これこそが、これまでのレッスンで出てきたテーマすべての理論的な根拠です。

 It is the reason why nothing that you see means anything.
 あなたが過去しか見ていないことが、あなたが見るどんなものも何の意味も持たない理由です。

 It is the reason why you have given everything you see all the meaning that it has for you.
 あなたが過去しか見ていないことが、自分の見るものすべてが自分にとって持つすべての意味を与えたのがあなたである理由です。

 It is the reason why you do not understand anything you see.
 あなたが過去しか見ていないことが、あなたが自分の見ているどんなもののことも理解できない理由です。

 It is the reason why your thoughts do not mean anything, and why they are like the things you see.
 あなたが過去しか見ていないことが、あなたの思いに何の意味もない理由であり、それらの思いがあなたの見ている物事と同じく無意味である理由です。

 It is the reason why you are never upset for the reason you think.
 あなたが過去しか見ていないことが、あなたが決して自分の考えているような理由で心がかき乱されているのではない理由です。

 It is the reason why you are upset because you see something that is not there.
 あなたが過去しか見ていないことが、あなたがそこにありもしない何かを見るせいで、心がかき乱されてしまう理由です。



2. Old ideas about time are very difficult to change, because everything you believe is rooted in time, and depends on your not learning these new ideas about it.
 時間についてもともと抱いている考え方を変えることは非常に困難です。なぜなら、あなたが信じるすべてのことは時間に根ざしているし、あなたがこれらの時間に関する新しい考え方を学ばないことで成り立っているからです。

 Yet that is precisely why you need new ideas about time.
 しかし、これこそがまさしく、あなたが時間に関する新たな考え方を必要としている理由です。

 This first time idea is not really so strange as it may sound at first.
 時間に関してはじめて出てきたこの考えは、実際のところ、はじめてこの考えを聞いたときに感じるほど奇妙な考えではありません。



3. Look at a cup, for example.
 たとえば、ひとつのコップを見てください。

 Do you see a cup, or are you merely reviewing your past experiences of picking up a cup, being thirsty, drinking from a cup, feeling the rim of a cup against your lips, having breakfast and so on?
 あなたはコップを見ているのでしょうか。それとも、喉が渇いてコップを持ち上げたり、コップから何かを飲んだり、コップの縁が自分の唇に触れる感覚や、朝食を食べたりしたような自分の過去の経験をただ単に思い返しているだけなのでしょうか。

 Are not your aesthetic reactions to the cup, too, based on past experiences?
 あなたがそのコップを美しいと感じるかどうかといった反応もまた、過去の経験に基づいているのではないでしょうか。

 How else would you know whether or not this kind of cup will break if you drop it?
 もしあなたがコップを落としたとき、この種類のコップだと割れてしまうかどうか、過去の経験による以外に、あなたはどのようにして知ることができるでしょうか。

 What do you know about this cup except what you learned in the past?
 あなたが過去に学習したこと以外に、このコップについてあなたに何がわかるというのでしょうか。

 You would have no idea what this cup is, except for your past learning.
 あなたの過去の学習がなかったなら、あなたには、このコップがいったい何なのかまったく見当もつかないはずです。

 Do you, then, really see it?
 そうだとしたら、あなたは本当にこのコップを見ているといえるでしょうか。



4. Look about you.
 自分の周りをよく見てください。

 This is equally true of whatever you look at.
 このことは、あなた見るどんなものにも等しくあてはまる真実です。

 Acknowledge this by applying the idea for today indiscriminately to whatever catches your eye.
 今日の考えをあなたの目を捉えるどんなものにでも手当たり次第にあてはめることによって、自分が過去しか見ていないという事実を認めてください。

 For example:
 たとえば、


I see only the past in this pencil.
私は、この鉛筆に過去だけを見ている。

I see only the past in this shoe.
私は、この靴に過去だけを見ている。

I see only the past in this hand.
私は、この手に過去だけを見ている。

I see only the past in that body.
私は、あの身体に過去だけを見ている。

I see only the past in that face.
私は、あの顔に過去だけを見ている。



5. Do not linger over any one thing in particular, but remember to omit nothing specifically.
 どんなものであれ、ひとつの物だけに考えをあてはめるのを特に長引かせないようにしてください。ただし、あてはめる対象から特別に何かだけ除外して省略しないように気をつけてください。

 Glance briefly at each subject, and then move on to the next.
 一つひとつの対象をざっと一瞥し、それから次のものへと移ってください。

 Three or four practice periods, each to last a minute or so, will be enough.
 3、4回ほど実習することにして、それぞれ1分程度続ければ十分でしょう。


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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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